ナイアド その決意は海を越える   

 (2023年 米国 NETFLIX)  
 

 

パワフルムービー!

しばらく見なかったなあ、こんな熱い映画!

 
 
米国アカデミー賞の主演女優賞・助演女優賞にノミネートされた作品
『ナイアド その決意は海を越える』を見ました。

 

 

世界的な女性マラソン・スイマーであるダイアナ・ナイアドさんが、
現役を退いて何十年も経ってるというのに、60代に入って一念発起。
5回目の挑戦で、64歳にして「水泳界のエベレスト」といわれる
「キューバーマイアミ」間180キロの海峡を泳破するという
偉業を映画化した大変なグリッド!を追体験できる伝記映画です。
 

 

 

「世界的偉業を達成する!」
ただそれだけで、お金も儲からないのに、ほぼほぼボランティアで
40人のスタッフが集結。
 
天才航海士ー海流の荒いキューバの海の潮目を読み切る男を探し当て、

「キング」と呼ばれる海の男をリス・エバンスさんがシブく熱演。

 
リス・エバンスさんって、スパイダーマンで爬虫類のヴィランをやってる俳優さんです。
危険な男の匂いがするとんがったおじさまです。
いかにも海の男という感じでした。

 

 

 

 

終った瞬間、感動して涙が!

 

見終わった瞬間、涙が溢れました。
これ、作品賞にノミネートされてないの?
なんで?
と思うくらい、すばらしい作品でした。
 
 
スポコン映画なのですが、
60代に入って、そんな年で?! 「夢よ再び」で挑戦するという、
「まじか? 無理だろ!」の声のなか、
夢に向かって爆泳していくダイアナ・ナイアドさん。
 
呆れながらも、全身全霊で彼女をサポートする親友でコーチのボニー・ストールさんの
グリッドでつながった熱い友情の物語。
 

 

 

 

 

主演女優賞・助演女優賞にノミネート

 

作品賞でも全然おかしくない作品なのに作品賞にはノミネートされていません。

その代わりに、主役のダイアナを演じたアネット・ベニングさんが主演女優賞、
コーチで親友のボニーを演じたジョディ・フォスターさんが助演女優賞にノミネートされたそうです。

 

これは、そうでしょう!

ノミネートされますよこれは。

 

主役のダイアナを演じたアニット・ベニングさん、
世界最高のアイアンウーマンで、タフなスイマーを演じておられました。
どれだけトレーニングを重ねたんだろう。
泳いで泳いで泳ぎまくり!です。
身体を見ればわかる。もうオリンピック選手並みに泳いで作ったからだをされていました。
男性ホルモン注射でも打ってそうな印象を受けました。本気だったら、やるよね…という。
 
どちらかでお見掛けしたことがありますが、いい女優さんですね。
調べたら、映画「キャプテン・マーベル」で「マー・ベル」を演じていた方だそうです。
もう、神的アイアンウーマンじゃないですか!!
 
皺もたるみも全て見せて、傷だらけで血を流しながら、
壮絶にぐちゃぐちゃな状態で、180キロを泳いでおられました。
素顔をさらして、老いをありのまま見せて、その上で、超人的スイミングを続ける。
すごいよ!
 
これ、主演女優賞、獲ってほしいなあ。
 
 
 

 

神的アイアンウーマン2人、賞獲ってほしいなあ~!

羊たちの沈黙などで一世を風靡したジョディ・フォスターさんが、50~60代の初老の女性に!
シワシワの顔で、生理もあがって少々男性ホルモンが増えていそうな、
ちょいマッチョなイケメンなおじおばさんを熱演されていました。
 
この作品のジョディさん、最高!です。
これは、賞をとってほしい!
私、50代ですけれども、同級生みんなに見てほしいです。
勇気が沸いて沸いて、たまりませんでした。
 
でもまあ、ジョディさんがシワシワの初老の女性になっていたのは
正直、shockすぎて、これが年月というものか。
 
羊たちの沈黙のころの彼女とはビジュアルが違いすぎていて、
なんというか、マッチョでハンサムなおばさんになっていました。
スポーツウーマン(というよりマンな感じ)で男っぽくて、
ナイスガイ!という表現がぴったりの女性になっていて、
カッコいいなあ~と思ったものの、歳月の長さを実感しました。
 
あと、LGBTの方なんだそうですね、ジョディさんって、知りませんでした。
でも、女性性を超越して「かっこいい」女性!に深化されていました。

 

 

 
 
2人のグリッドが強靭で、
(私なんて本当にガラスの心臓で、グジグジして弱虫なんだなあと…)と実感させられました。
これぐらい強くたくましく生きてもいいんだな!と、勇気をもらいました。
 
 
私がもしこれぐらいたくましい女性になったら
「こんな山川さん嫌だ」と男性の先輩方に言われるんだろうなと容易に想像がつきましたが、
私は強くないから、なめられてきたんですよね。
負けるもんか!

強い女性にあこがれます!

 

彼女たちは若いころ、スイミングのコーチから性被害に遇ってるんですね。

その悔しさで「勝とう!」としている。「乗り超えよう」としている。

辛ければ辛いほど、そうやって女性は強くなっていくんです。

2人はレズビアンなのか、それとも男性不信を解消して男性と恋愛したり、

そういう人生があったのか、この映画を観るかぎりではちょっとわかりませんでしたが

(レズビアン的なシーンはありましたが、性被害に遇った女性は男性を避けて女性で群れる傾向があります)

 

性犯罪って魂の殺人なんだよ!!男ども!

 

暴力的な男性に出会ってしまった女性は、暴力的ではない過去に出会った尊敬する紳士(男性)の生きざまを模して、

男前の女性になっていくんだと私は思います。

だから、いい女はハンサムウーマンと呼ばれるんだと思います。

ジョディさんもハンサムウーマンになられました。

 

 

 

 

 

強さと優しさを兼ね備えた女性になりたい!

強い女性になりたい!

だけど、がさつにはなりたくない。

 

ダイアナさんとボニーさんはグリッドの塊ですが、ポジティブだけど、周りの人への思いやりもあって、偉業を達成する人は、チームワークの大切さを知ってるから、だから偉業を達成できるんだな!

 

私はチームワークをとるのは得意だから、あとは強くなれば上等!

 

この映画、落ち込んだなら何回でも見返したい映画です。

 

ロッキーと同じくらいパワーがある「パワームービー」でした。

特に、女性はロッキーの100倍の力をもらえます!

 

燃えて、そして泣いてしまいました。

 

この映画を観て、結論として、つまらない人達にふりまさわれるのは止めて、

自分の道をまっすぐに進もうと思いました。

 

グジグジして、根性が腐っていくような生き方、私には出来ない。

短くてもいいから、納得のいく生き方をしよう。

 

 

【フライヤーのみ】ナイアド その決意は海を越える 映画 アネット・ベニング 裏白紙 2023年10月 洋画 Netflix ポスター

 

自伝を読みたい方はこちら

対岸へ。 オーシャンスイム史上最大の挑戦

 

ナイアドの出演者インタビュー

 

 

 

  おまけ映像、本物のダイアナ・ナイアドさん

 

 

こちら、ご本人、本物のダイアナ・ナイアドさん。