袋を開けるだけで温かくなる使い捨てカイロ。

なぜ、開けるだけで温かくなるのでしょうか???

 

鉄を濡れたまま放置しておくとサビが出るのは日常よく目にすることです。これは鉄の酸化、つまり鉄が空気中の酸素と反応して酸化鉄になる化学反応です。この化学反応が起こるときに出る熱を利用したものが【カイロ】です。

 

カイロの歴史は古く、江戸時代では「温石」といって温めた石を懐に入れる習慣があったそうです。

 

現在のカイロの原型は1950年頃までさかのぼり、戦時中アメリカ兵がカイロとして利用していたものを日本人が工夫して現在のカイロが生まれたといわれています。

 

便利なカイロですが、使用に際しては低温やけどに注意が必要です。触っていて温かく心地よいと感じる60℃くらいの温度でも、1分間圧迫を続けると低温やけどをしてしまいます。皮膚の表面はわずかなやけどに見えても、内部にまで損傷を与えてしまうこともあります。

・カイロを直接皮膚にあてない

・一カ所に長時間カイロをあてない

など、使用上の注意を守ることが大切です。