今図書館で借りて読んでる本が、

佐々木サミュエルズ純子さんの

『子どもたちはみんな多様ななかで学びあう』。

 

 

 

インクルーシブ教育...

この言葉から、どういう教育なのか、想像しにくい。

 

ウィキペデイアで調べてみたら、

障害の有無で子どもを区別せず、同じ場所で一緒に学ぶ教育』のことと書かれてる。

 

この本には、

『障害に限らず、さまざまな困難を抱えている子どもたちが、

 一緒に教育を受けられること』と書かれてる。

 

 

次女ちゃんの場合、

中学校区内になるけど、

加配の先生を付けてもらえる保育園が、

2クラスという小規模だったんで、

そこに通園していた。

 

 

まったく興味を示さない子もいたけど、

興味を持ってくれる子は、

さりげなくコミュニケーションを取る子や

(次女ちゃんはイケメンな彼のことが好きだった)、

なんでもしてあげたいとしつこいかなっと思える子たちもいた。

嫌と表現する次女ちゃんの態度にもめげず、

次女ちゃんと仲良くなりたい女の子とは、

年中?年長?どっちか忘れたけど、

運動会のテントの下で二人仲良く座って、

なにやらコミュニケーションをしてる様子を遠目にみて、

ほっこりしたし、

すごく嬉しかったことを思い出した。

 

ほかにはねぇ、

次女ちゃんがジャングルジムの高いところに登るって、

加配の先生から聞いて驚いたんだけど、

次女ちゃんが上に行くと、

他の子は、次女ちゃんの下にいないように移動すると。

両足で踏ん張ってる上、

そこでしゃがむと、

次女ちゃんはおしっこをしちゃうことがあるらしく、

最初は被害者もいたみたい。

 

そのことでクレームを受けたことはなく、

クラスのみんなが次女ちゃんを認めて、

一緒に保育園での生活を送ってくれてるんだなぁとも思った。

 

これがインクルーシブ教育なのかな?と。

 

 

 

我が家では、

小学校は地域の支援学級を希望していたのだけど、

トイレが完ぺきではなかった次女ちゃん。

 

『トイレは自分でできますか?』

この本にも、そのようなことが書かれている。

 

オムツは...と言われたような。

その時に、

なんかモヤモヤしたのを思い出した。

 

でも受け入れ条件がそうなら、仕方ないのか...と

条件を飲み込んだ。

 

それしか知らなかったし、

その頃の私は、

先生がおっしゃることが、絶対だとも思ってた。

 

本を読んでいて、

これって、

区別されてたってことだったのでは?と、

モヤモヤしていた時のことがスッキリした。

 

こういう生徒であれば、受け入れますよ...てのが、

日本の支援学級の体制なのかな?

入学の条件だね。

 

 

著者は日本人なのですが、

イギリスの大学を出て、そのまま就職。

旦那さんはニュージーランド出身。

彼のお姉さんの友人で、

ロンドンで小学校教頭をしてるリンダさんにお会いして、

インクルーシブ教育のことを聞いた話が綴られてる。

 

障害などで身体・精神・知能に難しさがある子どもだけでなく、

英語が話せない子ども、

さまざまな家庭の事情がある子ども、

経済的に困窮している子ども、

知能が高すぎて先生たちが教えきれないギフテッドと呼ばれる子どもなど、

どんな子もすべて対象になる...と。

(移民家庭なども多い)

 

 

リンダさんが

車椅子の子どもが入学してくることになっていて、

もう大変なの...という言葉を聞いて、

 

この著者は、

やはり受け入れる側は、大変って感じなんだと思ったそうだ。

 

だけど、それは全然違っていて、

特別仕様の車椅子だから、無理なく通れるように、

校舎の一部を作り替えなきゃならないことや、

租借力が弱いから、給食をミキサーにかけて、

ペースト状にして食べさせるために、みんなで講習を受けている...と、

大変だと言いつつ、晴れやかな笑顔で、おもしろがってるようだったと。

 

ワクワクしてる様子が伝わってきた。

 

作り替えるにはお金もかかるでしょ?と質問したら、

『その予算を取ってくるのが、私たちの仕事よ』

 

二度驚いたわ、私。

 

 

 

映画『みんなの学校』上映会を観る機会と、

大阪府のガイドライン『ともに学び、ともに育つ教育を目指す』ことから、

小学校への入学への署名運動まで発展。

 

入学後の

わくわく育ちあいの会(インクルーシブ教育をすすめる会)の話もビックリ。

テスト中心の教育について。

 

そこで書かれていた歌のYouTube動画を探してみた。

 

 

 

学童保育『つくしクラブ』(東淀川区の保育園・聖愛園)の存在、羨ましい。

障がいを持ってる子だけでなく、

そうでない子にとっても、

すごく伸び伸びできるところなんだろうなぁ。

 

 

 

この著者のご家族のお人柄の良さもあると思うけど、

住んでる地域の人たちの、

懐の深さ・温かさがあって、

成り立ってるんだろうなぁと思った。

 

 

学校生活、

次女は4年前、長女は7年前から関わってないので、

現状がどうなってるか分からないけど、

教育って、一番遅れてるような気がするので、

あまり現状は変わってないのかな?と思ってしまう私( ̄▽ ̄;)

 

ちなみに、

この本は2022年発売で、

コロナ過前とその後のことが記されてる。