「長女のトモミです」

 

 

18年ぶりのメッセージは、そんな一文から始まった。

 

 

 

文字を打つだけで手が震えるほど。

 

 

 

最後の送信ボタンは、、、、勢いです、はい。(大事よね、勢い。うん、ときにね)

 

 

 

18年。(ほんと、もはやただの念だなw)

 

 

 

翌日返ってきたメッセージには、

 

 

 

「幸せにしてる?何度も知ちゃんの夢を見ていましたよ」と書いてあった。

 

 

 

「声が聞きたい」

 

 

 

お父さん、そんなこと言う人じゃなかったでしょう。びっくり。

 

 

 

あぁ、もうほんとに、勇気が欲しい。

 

 

 

ア○パンマン!!!!!!って叫びたかった。

 

 

 

コール音だけで切ったはじめの電話。その後すぐにかかってきた。

 

 

 

「知美です^^」

 

 

 

「うんうん、声が変わったなぁ」

 

 

 

電話の向こうのお父さんは、声にならないくらい泣いてた。

 

 

 

何度も謝ってくれた。

 

 

 

ちょうど帰り道だったから、てくてく歩きながら、わたしも泣いた。

 

 

 

 

わたしの内側で、何かが発光して、夕焼けの空の方へ昇っていくのを感じた。

 

 

 

 

不思議だったのは、

 

 

 

恨みや妬みや、攻めてやろうとか、そんな感情がひとつも出てこなかったこと。

 

 

 

それからわたし、「ありがとう」も「ごめんね」も期待してなかったことに氣付いてびっくりした。

 

 

 

お父さんと話したかった。それだけ。

 

 

 

年末に会いにゆく。

 

 

 

お父さんは嬉しそうに「ランチでもする?」って聞いてくれた。

 

 

 

女子高生みたい。かわいいな。

 

 

 

ドキドキ。ドキドキ。。。。。

 

 

 

 

まっすぐに見つめられる、勇気が欲しい。

 

 

 

トモミ