闘いが始まった‥⑪ | 脳梗塞の妊婦。そして母。

脳梗塞の妊婦。そして母。

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母に支えてもらいながらの生活。


本当なら、私が母を支えてあげなくてはいけないのに…。



自分が情けなくて仕方なかった。



見えない目
痺れて重い身体。

情けない……。

涙がこぼれた。








日中は私と次女の2人っきり。


いろんな不安が私を襲って、心が何回も何回も折れかかった。

折れる時もあった。

そんな時



いつもそばで助けてくれた…







次女の笑顔。






私の心が、もう頑張れないと悲鳴を上げると

次女はいつも私の隣で話を聞いてくれた。

涙であふれる私の顔を見て
次女はいつも何かを問いかけてくる。



私にはそれが

いつも…










『お母さん。大丈夫☆』







そう聞こえた。





悔しくて悔しくて
涙が止まらない時は

小さな小さな胸をかしてくれた。


私の頭より小さな小さな胸。

でもその胸は
あたたかくて優しかった。
情けない私を支えてくれた。


そんな次女のスヤスヤと眠る顔を見ると、私はいつも申し訳ない気持ちでいっぱいになる。



普通のお母さんから産まれていたなら…

もっと幸せだっただろうに…



普通のお母さんで…

いたかったなぁ…。











胸を張って



「あなたのお母さんよ!!」




…って言えない私。

本当に本当に情けない。


次女の眠る顔をみてまた落ち込む。

不安との闘いは
そう簡単には終わらない。





強くならなくてはいけないと思いながら、弱い自分がすぐに顔を出す。


強くなりたい……。






毎日そう思いながら過ごす時間。


家から出るのは、病院の時くらいとなってしまっていた。




その唯一の外に出る時間が…
また私の不安を掻き立てる。


そう…







私は他の人たちとは違う。



みてはわからない障害の辛さを…

目の当たりにする日々が始まる……