読書の秋だから…というより
寝る、食べる、以外にやることが
無いから…といった方が正しいかも。

入院中はとにかく安静で、
ちょっと廊下を歩いていても
『ゆっくりね!』
『デイルーム迄は一日一回よ!』と
言われる始末です(~_~;)


とはいえこんなにも
読書三昧できるのは有難い!




上下巻で読み応えのある
【天涯の船】は
運命に翻弄された日本女性の生涯を
実在した人物をモデルにした人々を
絡めながら、描いていく
なかなか衝撃的な物語りでした。





こちらは入院仲間(笑)から
お借りしたノンフィクション、
【転がる香港に苔は生えない】

恐らく自分より少しだけ年上の
日本女性が、体当たり取材をして
香港に生きる人々のナマの声を聞き、
香港という生き物を
見せてくれるような刺激的な内容。


香港といえば、ジャッキー・チェン。
喧騒と夜景。

一度観光で行ったことがあるけど、
私の中の印象はそんなもので
浅い知識でボンヤリ見ただけだった。

そして本を読んで、私は香港には
暮らせない‼と確信した!
(そんな予定も全くないけど😅)


仮に言葉が話せたとしても、、、
互いに激しく主張し合っている
ように見えて、実は相手をすごく
観察し、気遣い、人間関係を
重んじながら信頼関係を
築いていく世界…というのは
なかなか面倒というか難しそう。


日本人の人との関わり方とは
一味も二味も違うんだな…と思った。
善し悪しではなく。
その人間関係に深く
入り込まなければわからない
特性を同世代の同性の視点で
描かれていて面白かった。

またいつか機会があったら
行ってみたいと思えたのも収穫。



もう一冊はこれ。




【インド ミニアチュール幻想】
こちらも借りた本で、恐らく
自分では買わないと思われる本。


でもやっぱり読み始めると
面白くてあっという間に
読んじゃいました。

インドで特異な発達を遂げた
細密画を巡る旅物語。


魅せられた人々の執念すら
感じられる蒐集への熱い思い…。

その為に見る目を磨かなければ
簡単に欺かれてしまう世界…。

欲しい物を希望の価格で
入手する為には心理戦のような
テクニックもかなり重要で、
その辺りのやり取りが
私にはすごく面白く感じた。


後半にはヨガに通ずる内容も
入っていたし、本の中には
多くの絵画写真も掲載されていて
インドの知られざる魅力の一面を
垣間見る事ができた気がする。


それぞれの全く異なる種類の本の
共通点があるとすれば、
それは全て海外が舞台だったこと。


日本を飛び出して、
日本人の感覚で見た世界を
独自の観点と
専門的な知識で紹介して貰えた様で
まるで旅するような気分で読めた。


前回も書いたけど、
一昨の本には想像を越えた
世界が広がっていて
本当に面白いと思う。

これを機に、たまには意識して
本を読むようにしたい。


そんな事を感じた入院生活も
実は明日で終わり…。

ようやく退院できることになった!


帰宅してからしばらく
撮りためてあった録画番組を観て
過ごす日々になりそうです😜


ではまた…。


namaste