猫がでてくる童話Ⅶ | ラムちゃんマン劇場

ラムちゃんマン劇場

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

あるところに…
ラムちゃんマン劇場
みけねこがいました。
ラムちゃんマン劇場
ねこはとりがすきです。
ラムちゃんマン劇場
でもびょうきで…
ラムちゃんマン劇場
ながくはたってられず…
ラムちゃんマン劇場
すわってみます。
ラムちゃんマン劇場
もぞります。
ラムちゃんマン劇場
むねがドキドキします。

ラムちゃんマン劇場

それがおわると…
ラムちゃんマン劇場
テレビをみます。
ラムちゃんマン劇場
シーキチンがでます。
ラムちゃんマン劇場
やはり、みます。
ラムちゃんマン劇場
なんとなく おなかがすき…

ちょっとうんどうでもしてみようかの

と…いいわけがましいうごきをみせ…
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のこしておいた ごはんをたべます。

ラムちゃんマン劇場
もぐもぐ…

しっかりとたべながら…

コレは テレビにでていた アレかなぁ?

と かくにんします。

それがおわると…
ラムちゃんマン劇場
ひがしのそらを かくにんします。
ラムちゃんマン劇場
それから にんげんがかくしていた

おみずをのみます。これは このくうかんでの

ねことにんげんのあそびなので

ねんいりに かくにんしなければなりません。
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それがおわると にしのそらをかくにんします。
ラムちゃんマン劇場
ねどこへ もどります。
ラムちゃんマン劇場
ふたたび ひがしのそらを…
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にしのそらを…りょうほうのそらを かくにんします。
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ねこはこのとき…

いつかじぶんが あのそらへいくことを

だれかにきいたことがあると おもいだします。

あれはたしか ねこがみさまと

ゆめのなかで おはなしをしたんだったかなぁ?

でも もうねむいので ぐうたらすることにします。
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なにげないにちじょう…

なにげないただのあさ…

なんということはない…くりかえしのまいにち。


でもみけねこは…

いつかじぶんが ここからぽっかりときえたら…


にんげんが…

そのときには もうみえないじぶんを

さがしているような きがします。


にんげんは いっしょうけんめい さがすのです。

ひがしのそらをあおぐねこを…

にしのそらをあおぐねこを…


このくうかんで ここにはいないねこをおもい…

にんげんが じぶんをさがすのです。


ねこは そらのかなたから こたえます。

たのしかったね にんげんよ。

おいしかったね ツナかんは。

きもちよかった みずとかぜ。


そのとき じぶんとにんげんは…

このそらでつながっていることを

なにげない けさかくにんしたものすべてで

えいえんにむすばれていることを ねこはしっているのです。


…そんなだいすきなものが あたりまえのように

きょうもここにあることを ねこはかくにんしてねむります。


「ねことにんげんのあたりまえ(未刊)」より