それからはただひたすら仕事だけはこなしました。

あれからどれくらい経ったか、、
ある日彼から連絡が来ました。


やっぱり彼女とはうまくいかない
分かれようと思ってる。
と、私にとっては飛び上がる程嬉しい電話でした。

私は震える手で電話を持ちながら、彼の話を聞きました。
やっとやっと彼は私の元に戻ってきてくれた。
もう2度と彼の気持ちを離したくない一心で必死に私の思いを言いました。

今日にでも仕事を辞めてすぐ彼の元に行く
このまますぐ飛行機で行ってもいいと伝えました。

彼は彼女とちゃんとケジメを付けてからまた連絡すると言いました。
私はいつでも待ってる。あなたの事が好きだと伝えました。

天にも登るような気持ちで電話を切りました。



私はすぐにでも彼から連絡が来ると信じて
まだかまだかと日々ソワソワして過ごしました。
しかしなかなか連絡がありませんでした。


それから1か月くらいしてやっと彼から連絡が来ました。
電話を取る前から胸が弾んで、でもドキドキしながら取りました。

そんな私の気持ちとは裏腹に彼の様子がなんだか変でした。

彼は凄い言いずらそうに歯切れ悪くこう言いました。


ごめん
やっぱり彼女とは別れられない
来年3月◯日に結婚式する事になった。


え?なんで?ケジメを付けるって言ったじゃない
なんで?
この1か月何があったの?
なんで?

彼はごめんしか言いませんでした


電話を切った後、この件を初めて職場の仲間に話しました。
とにかく涙が止まらない
泣き叫びました
泣いても泣いても泣けるんです。


今になっても思うのは、本当の別れを告げる相手に何故結婚式の日にちまで細かく伝えてきたのか
それを知ってどんな気持ちになるか
一度は結婚をしようとした相手にそこまで追い詰める話をするなんて
とても惨めな思いをしました。


私が3月◯日どんな気持ちで過ごすのか考えた事ありますか?
今でも聞きたい


実際どう過ごしたかと言うと
事の顛末を話した仲間達が私の気持ちが少しでも楽になるよう1人で過ごさなくていいようにと旅行を計画してくれていました。
あの時私は救われた思いでした。