資格試験の結果より先に卒業式が終わり
自己採点でも合格圏内だったのもあり
ホッとした気持ちになった

晴れやかな気持ちで私たちは車で旅行にいった

夜中まで仕事をしていた彼は旅先に着くまで車中爆睡していた
知らない場所に行くのに私に運転を丸投げして爆睡とか若干イライラしたが
久しぶりにあるかもしれない期待もありグッと我慢した

よっぽど疲れていたのか普段よりももっともっと無口
全然楽しそうじゃない
私はもう彼はほっといて1人楽しもうと思った

夕飯を食べ終わり
私は露天風呂に行こうと誘ったが少ししてから行くとベッドでゴロゴロしていた

浴衣を準備しながら以前の携帯をジーパンにぐるぐる巻きにしたあの旅行を思い出した
懐かしなぁーそんな事もあったな、、
あの旅行もしなかったんだよね、、
今日もあのまま寝るんだね
わざわざお金かけて寝にくるとかシンド

とか考えながらお風呂に行った

露天風呂から部屋に戻ると彼はいなかった


ふと携帯が気になり探したら


ベッドの上にポンと置いてあった
わかりやすい

やっぱりあの時、、と思う気持ちと、今は私だけなんだ!
と、ホッとした

彼はお風呂から帰ってきた
22時頃だったと思う

私はそのまま寝てもいいように歯磨きしたり寝る準備をした


洗面所から戻ると


彼はいびきをかいて寝ていた


昼間あれだけ寝たよね?
私不機嫌にもならず何も言わず寝かしてあげたよね?

なんでもう寝てんの💢💢

起こそうかと考えたけど、なんだか気力がなくなった

私はテレビをタイマーにして運転も疲れたのでベッドに横になり彼に背を向け寝た



多分寝ていたんだけど、せっかく来たのに観光もせずただひたすら寝てる彼は私をどう思ってるのか考えていた

突然左肩をポンポンとたたかれた

彼が目を覚まして、今日はごめんね
とか言ってくるのかと思って

振り返った


ポンポンたたかれてすぐ振り返った


???(O_O)???

私に背を向けて寝てるではないか!!

え?

このタイミングでふざけてるとか空気読めなすぎ

でもなんか寝たふりじゃなく寝息が聞こえる



私は怖くなって彼をゆすって起こした


寝ぼけた声で、えー?何?どーしたの?

今、私の左肩ポンポンしたよね?


俺?寝てたからしてないよ


マジーー!💦


凄い怖がりように彼もベッドから起きて
部屋中の電気を点けた


さすがに沢山の寝たからか彼は機嫌よくニコニコ
私の話を面白がって聞いて笑っていた


なんかお腹空かない?コンビニ行きながらドライブしよーよ!と彼
この時、時計を見たら深夜1時でした

私もこのまま寝るのは怖いしせっかく彼と旅行に来たんだから行こう!と、近くのコンビニで買い物をした


彼は夕飯をあまり食べていなかったのでガッツリラーメンを食べた
私は飲み物を買った


2人で向かい合って話しながら楽しかった



時間は3時近くになっていてそろそろ寝ようと怖かったから2人で洗面所で歯磨きをした


私はまたあのベッドで寝るのは怖いから交換してと
彼に言った

話を聞いた俺も怖いからこっちで一緒に寝ようと
ちょっとびっくりしたけど一緒に寝た




左肩ポンポン幽霊か、もしくは私が不憫に思った神様か仏様か何かは知らないけど、そのポンポンのおかげで私たちは久しぶりに最後まで、しかも久しぶりに最後までできるのかハラハラしない時間を過ごした


今も時々この話をします
私はポンポンされた怖い事の方じゃなくて
こっちおいでと手を引いてベッドで抱きしめたいあの時を思い出しています
彼←現旦那はどーなんでしょう