最近読んで印象深かった本

『女のいない男たち』 村上春樹 2014.4刊 文藝春秋


愛読者という程ではないが、79年に『風の歌を聴け』を
「群像」で読んで以来、主だった作品には目を通してきた。
かつて入手困難となった『1Q84』を
嘆きつつ待っていた方々には、その間、
『ねじまき鳥クロニクル』なんかはどうだろう、
牛河も出てくることだし……
(なんて心の中で勝手に思ってました (/ω\))


今回の『女のいない男たち』は短編集。
村上春樹著にしては具象的というか、
読んでいて現実感のある作品群なので
ハルキストでない私でもなじみやすい。

ミニカー


特に『ドライブ・マイ・カー』は最後まで小気味良い。
寡黙な(無愛想な)女性運転手の存在に、味と救いがあった。

女のいない男たち/文藝春秋
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私の読書ノートは、苦手な感想文を書くためというより
タイトル名を忘れて 再び貸し出し予約しないように
という所から始まっている。(^^ゞ

(もう一度読んでもいいのですが、公共図書館の本なので
他の人を待たせるのは申し訳ない)


そのついでに、気に入った表現があればその文を書き写す。
模倣したいというより、その作業のくり返しにより
何かが身につくというか。
(少なくともペン習字と認知症予防にはなる)


昔、小説家や脚本家を志した人は、尊敬する作家の作品を
原稿用紙に書き写すのが修行の第一歩だった
と聞いたことがある。


かくいう私も恥ずかしながら向田邦子の『阿修羅のごとく』を
書き写したことがある。(*v.v)。


映画では、スケッチブックをかかえて
『シベールの日曜日』(6回目ぐらい?)を観に行き、
映画館の暗闇の中で字幕のセリフを走り書きした。
(後で見直すと判読不能な文字ばかり、ヽ((◎д◎ ))ゝ
なんだこりゃ~アホな私です)

青い道


家庭用ビデオがまだ普及してなかった時代の話。
若気の至りです。(/ω\)

それでも自分が駆け抜けてきた道が
ここにつながっている。


書くのがつらかったら
ブログもやってなかっただろう。
この状況できっと気鬱な日々を送っていたに違いない。

皆さんと出会わせてくれた
言葉のひとつひとつに救われて、今がある。



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