共訳書が出ました
著名な臨床家がセラピーを担当した、ものすごく変わった臨床事例をとりあげたエピソード集です。
オリバー・サックスの『妻を帽子と間違えた男』とか、ジャンル的にはあのあたりに近いでしょうか。
副題にもあるように、
セラピストは患者を治療するだけでなく、
治療の過程で治療者自身も学び変わっていくのだよという、そのあたりがしっかり書かれている本です。
人と人がかかわったら、
やっぱり一方向でなく双方向に変化が生じて当たり前ですものね。
ぜひ読んでいただきたいのは、
第6章「教会の許しをこうペニス」。
勃起不全の夫と、その妻へのカウンセリングが綴られてるのですが、
男性の体の一部をあらわす表現を、
こんなに頭をひねって色々考えたのは初めてかも・・・という貴重な経験をしました。
そして、探してみると意外に色々な言い方が存在したのだった(笑)