とても簡単なようでいて

実はそうでもなかったこと。

 

「外に出る」


 

気力がなくなってくると、着替えるのも面倒だし、

外に出て知っている人に会ってしまったらと思うと、

世間話をするのもきついなぁ・・・という精神状態で。

 

1日のうちどのくらい床に頬をつけていただろうというくらい、

身体が重くて、

外に出ることがどれほどのパワーが必要だったことか。



 

知り合いに会ってしまったら、きっと私の顔を見ただけで

何かあったと勘付かれてしまうんじゃないかというほど、

その頃の私は衰弱していました。

 

半年で10キロ近く痩せました。

いや、その前が軽くぽっちゃりしすぎていたってのもありますが。

 

最初の方は「そりゃそうさね」とどんどん痩せていく自分に納得していましたが、

最後の方は自分の中の本能という部分で

「これ以上痩せたら命に関わるかも」と思うようにもなりました。

それでも身体が食べることに対して意欲を見せてくれず、

どちらかというと拒否方向に進んでいたので、なんともならず。


 

そして、外で働くようになって。


 

ラッキーなことに、人間関係はとても良好な職場でした。

べたつくこともなく、かといってほっとかれるでもなく。

仕事は丁寧に教えていただけるし。

仕事内容と労働条件としては一生ものでないのが不安材料ではありますが。

 

数ヶ月前。

人間が信じられなくなって怖くて。

それでも働かなくてはいけなくて。

そんな私が傷ついた翼を少し癒させてもらう時間と余裕をくれる環境でした。

 

最初はやはりお昼ご飯が食べられなくて。

それでも毎日子供以外の誰かと話すことで、

家以外の空間に脱け出せたことで、

食欲が出るくらいまで、気力が回復してきました。

 

大人達さえちゃんとしていれば、

子供は「しなくてもよかったはず」、の思いを、今、させている。

このことは常に頭にあるので、

「できるだけ」のフォローはしていかなくてはと思っています。

 

でも、子供がいても床からどうしても離れられなかった

身体の重かった日々を思うと、

どうしても欠かせない選択なのです。


 

今もこれからも子供と2人、煮詰まる日もあると思います。

でも、ガス抜きをできる場所に出て行くチャンスがあるなら

どんどん出て行こうと思っています。

 

仕事場をガス抜きなんて言うのも申し訳ないですが、

本当にありがたく思っています。

切り替えができる場所は必要です。

 

仕事でなくてもいい。

ただ、外に出る。

それだけでもいい。

 

もし、私と同じように

自分の中に閉じ込めた思いに縛られて

苦しんでいる人がいたら、ありふれた言葉だけど、

ありふれるくらい効果があったという人が多いということだということで、

是非、勇気を持って外に出て、空を見上げることから始めてみて欲しい。

 

そんな風に思う。

 

まだまだ凹む日々も多い自分が言うのもなんだけど。

それでもね・・・