こんにちは、祐尚です。

昔ですが、子供の頃に芥川龍之介の
『杜子春』を読んでいました。

中国に二十年前に、行った時に、この
杜子春って物語を通訳に知ってますか?
と尋ねたら、「知らない」との事。
でも、私は、納得が行かず帰国後調べました。
ありました。
唐の時代、大平広記 鄭環古の杜子春傳の小説で北周から隋の時代の人とわかりました。

『当時の洛陽の西門前で日がな若者が座っていました。その時に目が斜視の老人に会い、共に華山に登り化して女となり、嫁に行って一男を産みました。二歳位になった子が物言わぬのを夫が怒ってその子を石の上に投げつけるのを見て杜子春が『あっと』驚きの声を発すると、身は、老人と共に元出会った所に座っていた。』

これが、シナの物語小説で、男から女に変わるのが、芥川龍之介の杜子春と違うところである。この主人公の生い立ちは、金持ちの家で育てられ、勘当されて、落ちぶれて門の前でずっ
と一日を過ごす。二回チャンスをくれて一旦は、裕福になるが、全てお金を使い果たす。
今でも、私には理解出来ない《ふうーん》と思った物語だった。
話は、変わるが、近所の自転車屋に別の杜子春(年齢の足した老人)が日がな(一日中)立ったり座ったりしている、最近は、もう一人の杜子春が加わり、二人の杜子春がいます。何もせず立っている。

合掌、感謝