一本の線 | 寄り道だらけの日々〜いつも心に音楽を〜

寄り道だらけの日々〜いつも心に音楽を〜

心惹かれる音楽との出会い、日々のことなど
気ままに書いています。
クラシック音楽が大好き。
ピアニスト角野隼斗さんの
垣根を越えた類い稀な自由な音楽性に魅了させられています。



こんにちは。

今日は冷たい雨が降り荒れ模様の北陸です。

なんだか心配なニュースばかりで
気持ちが沈みがちだけど、

そんな時は
ゆっくりコーヒーをいれて、
好きなことをして過ごしたいな〜。



とコーヒーをいれて見たものの、
リビングでは子供が大音量でコナンを見ていて、
弟はレゴをガチャガチャ
テーブルでは学年末テスト中の高校生が渋々勉強。
まあ優雅には程遠いです〜笑




気を取り直して、
今日は先日いいなぁと思ったことを書きたいと思います。


先日のお休みに
ちょっとお出かけして来ました。

地元の美術館に、
一度見たかった展覧会が来て。

向かった先はちょっと珍しい水墨画美術館。

落ち着いた和の佇まいが素敵な所です。





お目当ては



墨を用いた美術家であり、文筆家でもいらっしゃる
現在106歳の篠田桃紅さんの展覧会。
wiki


真っ直ぐひいた線の作品が思い浮かぶけれど、

100年という長い間、筆を持ち続けていらっしゃることは本当に奇跡のような、それでいてものすごく人間的な魅力に溢れていらして。

展覧会で様々な作品を年代別に見ていくと、
その人生と共に作風は移り変わり、

だんだんといろいろものが削ぎ落とされた
究極にシンプルでありながら
ものすごく印象的になっていく作風にすっかり目を奪われてしまいました。


図録より


ただの一本の線にも見える作品だけど

ものすごく深い

文筆家でもいらっしゃる篠田さんの
言葉が心に届いてきます。


私の引いた一本の線は言い訳ができない
逃げも隠れも一切できない
どこにも、誰にも、
責任をなすりつけることができない。
一本の線は、私と一体になっている。
私そのもの。

あなたの人生も、一本の線。

著者「人生は一本の線」よりAmazon


真っ直ぐに見えても

真っ直ぐではなくて

どの線も違う


同じ人としての生を生きるわたし達の線も

同じ線は一本もないんだなぁと。



わたしの線はどんなかな?

まだ途中だけど
へよへよしたり曲がったりしてそう〜。
で、
手が揺れたから〜と言い訳したりね笑

けれど引き終わりには
なかなかいい線がひけたな、と思えるようであれたらいいな。


結弦さんの線はどんなかな?

金の線かな?

きっとどんな線になろうとも

言い訳なし

潔い線になるんだろうな。






かれん



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