音楽の力〜アンドレア・バッティストーニ×東京フィル公演 | 寄り道だらけの日々〜いつも心に音楽を〜

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心惹かれる音楽との出会い、日々のことなど
気ままに書いています。
クラシック音楽が大好き。
ピアニスト角野隼斗さんの
垣根を越えた類い稀な自由な音楽性に魅了させられています。


11月6日土曜日、
富山オーバードホール開館25周年記念
アンドレア・バッティストーニ指揮
東京フィルハーモニーの公演に行って来ました。

オーバードホールは富山駅徒歩2分、駅を出て、道路を向こう側に渡れば着く
電車を降りて10分もあれば開演に間に合う立地最高のホールです。

ガラス貼りの美しいホールで富山に住む私には音楽の拠り所と言ってもいい場所です。



今日はコロナ以降で初めて大編成のオーケストラを聴くので、すごく楽しみにしていました。

いつもコンサートに行く前には、プログラム曲を予習しておきます。
今回は知らない曲はないけど、
最近ピアノばっかり聴いていたし、やはり予習をして気持ちを入れようと。
少し聴いただけで、これをマエストロの指揮で聴くのかと想像したら、フライング感激でもう泣けてきます。

今回は土曜日のマチネなので、
夫に子供の送迎やらいろいろ任せて、おひとりさまで。
久しぶりの1人お出かけはウキウキ。
せっかく身軽なので、少し早く行くことにして、
開場間もなくのホールに入りました。

エントランスからもうホールの本気が見える
数々のバナー、大きなマエストロの写真の数々。





写真を撮ったり、CD販売を眺めたり、
お手洗いを済ませたり、席を確認したらちょっと水分も補給しておかねば。
開演前はすることがいろいろですね。
今回の席はソーシャルディスタンスで一席おき。
低音寄りの前すぎず、遠すぎず前が通路のナイスポジション。最近、中学生の娘がチューバを吹くので低音が気になるからこれはいい位置だわと。

早めに着席して、
座席に置いてあるパンフレットをゆっくり読むことに。
それぞれに音出しされているのが聴こえ、気持ちが上がってきます。


1部
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」間奏曲
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲

2部
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64

オペラハウスでもあるホールの25周年記念ということで、祝祭の意味を込めマエストロが特別に選曲されたのだそう。

心ときめく最高の選曲✨

オケの方々が登場され拍手で迎えます。

わーやっぱり人数多い!大編成いいなーー✨
期待が最高に高まった所に
颯爽と黒のシャツのマエストロ登場。
関係ないけど、マエストロのイメージ黒に合わせたつもりで、私も今日は黒のニットのセットアップなのでした。

マエストロの歌うような指揮に
「運命の力」の美しくもドラマティックな旋律が
木管から弦に繋がれていくと、
身体中が音楽に包まれる幸福感でいっぱいに。


違うオケだけどこの曲とっても素敵です↓


「マノンレスコーの間奏曲」

愛とお金に迷うマノンのストーリーそのもののような美しく哀しみを湛えた音楽、
タクトから金の光が出て音を紡いでいくようで
うっとり。



1部ラストはお馴染みの
「ウィリアムテルの序曲」
最後の行進曲が華々しく奏でられ、
会場の温度が上昇したような盛り上がり。

1部の終わりからもうもう大変な拍手!
あっと言う間でした。

うんうんみんなオーケストラ聴きたかったよね、
長かった冬が明けたよう、秋ですが笑。

休憩を挟んで、
メインプログラムは
チャイコフスキーの5番
みんな大好きチャイ5♫

6番の悲愴も大好きだけれど、
お祝いなら5番よね✨

冒頭のクラリネット運命のモチーフが奏でられ引き込まれて
マエストロの時に踊り歌うような背中を見て
いるうちに
やがて終楽章、威厳溢れる運命のモチーフに
圧倒され感涙。
もうアッという間でした。
終わらないでーーーと思いつつ
目眩くラストへ。

隣の二人組マダムはコロナ以来初めてのコンサートとおっしゃっていて、
かなり早めのフライング拍手👏
ものすごく感動していらっしゃる様子に私もじーんと。

シャイな県民性だけれど
会場の万雷の拍手に
スタンディングオベーションが何人も。
私も後ろの方の邪魔にならない位置だったので
久しぶりにスタンディングオベーションしました。



何度もカーテンコールに出て下さり、
アンコール、曲名はわからなかったけれど
ほんとうに楽しく盛り上がりました。


開演前に読んだホールの情報誌にあった
マエストロのインタビューにあった言葉です。

「音楽は、人生に愛と豊かさをもたらすもの」




マエストロの情熱迸る指揮、
それを体現する東京フィルの磨き抜かれたサウンド
チャイ5をはじめとする音楽の持つ力
地元に素敵なホールがあること
ここまで音楽を届けに来てくださったこと

そして音楽のある世界に生まれたことに感謝します。


余談ですが、
帰ってから家族に「どうだった?」と聞かれ、
「もうもう素晴らしかった!」と思わず涙ぐんでしまい、
そんだけ音楽に感動できるなんて幸せな頭やなぁと笑われてしまいました。
ハイ、幸せですよ!ほんとうに。
いろいろあるけど、明日も頑張ろう。


               かれん