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赤い薔薇は
カメラの
レンズに映る色と
自分の瞳に映る色で
かなり違う

こんなに
可愛らしい色ではなくて
もっと
深く強い凛とした色

そんな時
僕の瞳は
世の中の
本当を
とらえているのかと
首を傾げてしまう

きっと
本当を
とらえることに
たいした
意味はなく

自分が本当だと
思うものが
本当だという考えが
現実なのだろう

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それでも
自分や
他人の主観で
創りあげられた本当とは違う
手付かずの本当を
観てみたいと思うのだ

たとえ
それが
稀有の希望であろうと
未曾有の
絶望であろうと
どうでも良くて

ただ
観てみたいと
そう思う

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手始めに
あの時
僕の瞳に映った君あたりから




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