ひとつ
ふたつ
夜空の
星を数えながら
帰る道

何光年
何十光年もの先

ずっと前の
光を

僕は探してる

そして
もう
そこには
無いかも知れない星を
僕は数えてる

なんて
不確かで
曖昧な空間に
生きてるのかと
笑えてくる

僕の観えてるものは
結局
みんな過去の光

もしかしたら
僕の周りの光景は
実際には
存在しないのではないか?

少しだけ
不安になってみる

この世界には
もう
僕しかいなくて
僕は
過去の光と
生きてるのではないか?

人との会話も
全て
自分の脳らしきものが
都合よく
解釈してるのでは?

なんだか
夢の中にいるような

なんだか
臨終間際の回想のような





玄関を開ける
1、2、3
1、2、3

白い光に
眼を伏せて
眠る海月になる