神よ与えて下さい。変えられぬ事を受け入れる冷静さを。変えられる事を変える勇気を。 | Let it be

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今日久しぶりに湯船に入ってみようと試みた。

湯船から出れなかったらという恐怖心から
最近はシャワーのみだったけど
やっぱり湯船は恋しい。



馬鹿な試みだと
もっと早くに思うべきだったと
今だから言える。

昨日の夕方、部屋で転倒していたのに。


今の家に引っ越した際に、
湯船の中に吸盤でくっつけれる高さ調節の出来る
椅子と
身体を洗う際に使える肘置きが可動し背もたれのある
パイプ椅子のように折りたためる椅子を
介護用品を扱う店で買って
現在も使っている。(以前どっかの記事で書いたような気がする)

それがあるし大丈夫でしょという安易な考えを
してしまった。

無事に湯船に浸かり
久しぶりの湯船に入った時の
「うぇーぃ」感を味わった。
筋肉がほぐれるようなあの感覚。

しばらく堪能したあと
あまり浸かりすぎてもと思い
以前のように水の浮力を使い
まずは湯船に設置した椅子の上に。
ここまでは何ら問題ない。

ここから更に浮力を使って浴槽のヘリに腰掛けるつもりだった。

だったのだ。

浮力が効く水面までは問題はなかったが
それ以上が上がってくれない。

また「うぇーい」な感覚でほぐれた筋肉のせいなのか
単純に自分の筋力が落ちたのか、
右足が浮力が邪魔をし思うように動いてくれず
踏ん張っても踏ん張ってもどうにもならず
そのうち筋肉の限界がきて
子鹿が初めて立ち上がる時のように
プルプルしてきた。

心の中では焦りが出始める。
後悔もしだす。
ここには1人だ。
助けはいない。
助けられるのも嫌だ。

一旦プルプルを抑えようと休憩。
体勢を変えて何度か挑戦。
再びプルプルなりながらもなんとか
浴槽のヘリに乗る事が出来た。
ホッとした。

あとは事前に置いておいた浴槽外の椅子に
まず身体を乗せてそれから足を出す。

なんとか生還した。

もう2度と湯船には浸からない。
いや、浸かるべきではない。

疲れを取る為に湯船に浸かるはずなのに
湯船に浸かる事で寧ろ疲労しまくる。

馬鹿だったとしか言いようがない


残念ながら、出来ない事が増える度に
じゃあと方向転換出来る心は持ち合わせていない。
卑屈にならない心もない。

これを書いている間、録画しておいた
好きな番組「奇跡体験 アンビリーバボー」を
観ていたのだが、
タイムリーな事にSPの再放送で
筋ジストロフィーの男性の話をしていた。
一度観たものだった。
残念ながら、自分はこの人のように
前向きにはなれない。


そんな風に今日も生かされている。