こんばんは。
更新がだいぶあいてしまいました。
いかがお過ごしでしたか?
私は今日、明治座へ行ってきました。
どうしても團子さんのお姿を見たくなりまして。
そして。
歌舞伎ファンの一人として、團子さんをさらにはこの公演を応援したい…いと思いまして…。
すぐにネットでチケットを申し込みました。()土曜日は早々に売り切れてしまいました💦
感想は…ただただ、素晴らしいのひとこと。
堂々としていて力強くて、気迫に溢れるその姿。
一言一言紡ぎ出されるその声と言葉。
静と動、そして緩急自在なその演技。
全てに惹きつけられました。
そして、そんな團子さんを近くで見守り、時には鼓舞し、支えているであろう役者の方々。
皆さん、とても素敵でした。
團子さんが1人喋っている時に後ろにいる方々がじっとその後ろ姿を見つめている様子が何度かあり、それがとても印象的で。
隼人さんや福之助さん、歌之助さんに青虎さん、嘉島典俊さん、猿弥さんに鴈治郎さんなどなど。
その表情に色んな想いが表れているように見えて、何とも言えず。(勿論、役柄やストーリーに合わせてのお顔だとは思うのですが。)
なんだか、グッときてしまいました。
そして、最後の宙乗りでは、客席からはその日1番であろう大きな拍手が送られて…。
「團子ちゃんー!」「團子ちゃーん!」と声をかけている女性も何人かいらっしゃいました。
ゆっくりゆっくりと宙を舞うその姿は、実際のお身体以上に大きく感じられ…華やかで爽やかで。
繊細で柔らかな雰囲気もありながら強さもあり。
とってもかっこよかったです。
いや、本当に…素晴らしい舞台をありがとうございました。
それにしても…。
襲名披露からずっと見てきて。
毎年夏の「弥次喜多」で成長を感じていた團子さん。
もう19歳になったんですね。
と、勝手に親戚のおばさん感覚で感慨深くなってしまいました。
ふとした時にお祖父様の猿翁さんにも似てらして…。
そういえば。
先日図書館で借りた本の中で中車さんが、猿翁さんと團子さんは似ている部分があり、『隔世遺伝』についてお話ししていたな、と思い出しました。
この本には、猿翁さんへの想いや澤瀉屋について、お母様である浜木綿子さんとのこと、お世話になった方々とのこと等が書かれているのですが。
歌舞伎の世界に入るという気持ちは團子さんが生まれてから芽生えたそうで。
2歳になる頃からその運命的なものを話して聞かせ。
5歳になってからは團十郎さん(当時海老蔵さん)の妹さんの元で日本舞踊を習っていたという團子さん。(初代猿之助さんが九代目市川團十郎の弟子だったということもあり、市川宗家にすごくお世話になったそうです)
今回、準備期間がない中での代役でしたが、この本には…。
「今でも感心するのは、子供の吸収力というものだ。
大舞台を務めながらどんどん耳で音を取り、他の人のせりふよ言えるようになっていく。六月の公演が二十日ほど過ぎた頃には、『ヤマトタケル』の自分が出ている三幕四場「志貴の里」のせりふを頭から終わりまで寸分違わず言ってのけた。舞台で立っている間に全部覚えたわけだ。子供の能力とは本当にすごい。」(「市川中車 46歳の新参者」)
と書かれており。
「新猿之助さんがやることにも、政明(團子さんの本名)は興味を持ってつぶさに見ていたようだ。
稽古中も本番も猿之助さんの出し物をずっと見て、彼の後ろについては早替わりは裏でどうなっているのかなど、目を輝かせて見ていたものだ。それが、自分が将来まさにやらなければいけないことだと子供心に思っているからかもしれない。」
(「市川中車 46歳の新参者」)
とも記されていて。
今回も同じように…近くでしっかりと…日々吸収していたのかな、と。
1人おもいを巡らせてしまいました。
そんな團子さん。
襲名披露の口上では…。
「猿翁のおじいさまより、ずっと立派な俳優になることが、私の夢でございます」
と挨拶をしていたそうで。
これからどんな成長をとげ、どんな姿を見せてくれるのか。
楽しみにしながら、この先も応援していきたいと思います。
長くなってしまいましたが…。
最後までお読みいただき、有難うございました。
他の役者さんのことがまだまだ書ききれていないのでw
タイミングがあればまた書きたいなと思います。
ではではでは。