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本日のお題は【携帯電話販売代理店銘柄】であります。

ITバブル当時は夢のようなビジネスモデルが半ば永続するかのように喧伝されて素っ高値(摩った金w)をつけ、その後多くの投資家を樹海へ送り込んだであろう悪名高き9435光通信など、このセクターではひでえ目にあったよという方もいらっしゃるかしれません。
その後はあまり取り上げられることもなくなり地味なセクターとなって今に至りますが、取り巻く環境に変化が見られますので少し光を当ててみませう。

9435光通信や9438MTIといった先に上場した大手は多角化して主力事業はもはや携帯販売代理店業ではなくなってきています。他の代理店専業銘柄についても不採算店舗の閉鎖などのリストラ一巡、積極姿勢に転じM&A実施、ファンド出資を受け入れ投資事業へ進出などといった動きが見られます。
ちょうど業界としては最悪期を脱したようなタイミングにあたるかと思いますが、ここで重要なイベントが2つこれからありますね。

携帯番号継続、来年11月から

BBモバイル、イー・モバイル、アイピーモバイルに携帯電話の新規参入認可

まず上の「携帯番号継続」 ナンバーポータビリティーとも言いますが、これが日本でもようやく始まるようです。携帯のキャリアを変えても自分の携帯番号が変わらなくてすむってヤツです。聞いたことがある方も多いと思います。
「ずっと前からV使ってるんだけど、お財布ケータイも使いたいなぁ~音楽配信も利用したいなぁ~♪でも番号変わっちゃうとなにかと面倒だから結局またVで機種変更だよorz」なんていう利用者もホイホイとキャリアを変更することができるようになります。
このため既存キャリア3社は独自のサービス開発、料金値下げ&料金体系改正、利用者ターゲット層拡大などをはかって利用者の囲い込みを図っています。こうなるとユーザー獲得競争を勝ち抜こうと、代理店への販売奨励金を今までより増額してくることが考えられます。

そして新規参入3社。こちらもナンバーポータビリティー開始を大きなチャンスととらえて参入してくるわけです。こうしてキャリアが6社に増えますと、機器販売の最前線である携帯販売代理店各社に対して販売奨励金を増やして体力勝負を挑むというような過当競争大好きキャリアがいくつか出てくるかもしれない。(SBとか?w)

となると携帯電話販売代理店銘柄ってちょっとはおいしくなるんじゃねえの?って考える投資家がチラホラお見えになるようです。

もちろんこれには異論もあるわけでして、SBは「Y!BB」や「おとくライン」の時ほど手厚い手数料を払ってまで攻勢をかけない(かけられない?)のでは?と言われています。
あとこれが肝心ですが、そもそもどれくらいの割合がわざわざ携帯キャリアを変えるか?っていう疑問もあります。
現状では電話番号は変わらなくてもメールアドレスは変わってしまいますし、登録したアドレスなどの情報の移植、契約しているコンテンツなどの再契約などの手間もかかります。
というわけで普及率も頭打ちで飽和状態の携帯市場にとって神風となるかは疑問という声もあるのです。

それでも9446エスケーアイは光通信に第三者割当増資を行ったり、9441ベルパークや9439ビーアイジー、9444トーシンなどは同業他社店舗の買取、新規出店などめりはりのある投資を進めてるようですから、それなりに勝算があるのでしょうね。


そうそう、これで終っては普通すぎるので少し買い煽らなければw

アチキのアホールド銘柄の2323網村もナンバーポータビリティー導入を大きな事業チャンスと捉えている会社の1つであります。

まず、
グローバル・コミュニケーション・インクの子会社化を発表し、携帯ショップ市場の活性化を見越した動きを見せています。この会社は携帯代理店網としては小さいものですが、昨今の厳しい環境下では健闘している部類に入るようです。
またここのコンテンツにリモートメールというものがあるのですが、これの会員になっていただけばキャリアに限定されないメールアドレスを取得することができるので、キャリアを変更する際の障害となっているメールアドレス変更の問題を1つクリアすることができます。当然ショップではキャリア変更とリモートメール会員加入促進を並行して行っていく形をとるでしょう。

あとはこんな試みも始めておりまして(AUのtalbyなどで有名) 
携帯ショップ網をこの携帯関連デザイン事業やコンテンツ事業のマーケティング&プロモーション前線基地として使おうという狙いが伺えます。

リアル店舗がもう一度熱くなる将来が間近に迫っているかもしれないですね。

(本日のネタは9441ベルパのアホルダーreethehellcatさんへのゴマスリ記事となりますwいくらか包んでねw)