離婚調停当日、朝、30分ほど仕事をして裁判所へ向かった。
私の人生で用事はないと思っていた場所。。。
裁判所についた。
その日はみぞれ混じりの雨が降る寒い日だった。
申し立てたカス側から調停が始まるので、私がついた頃にはもう調停は始まっている時刻だった。
カスの近くに車を停める訳にはいかない。
駐車場を見回すが先に来て調停を始めているはずのカスの車がない。
なんで?
来てないの?
この数ヶ月で車買い替えた?
カスの車が見当たらないので裁判所入り口に近いところが空いていたのでそこへ駐車した。
しばらくしてO弁護士さんも駐車場へ到着。
一緒に裁判所へ入った。
初めて入る裁判所。
緊張した。。。
受付はどうするんだろう?なんて思っているとO弁護士さんが
「受付しなくても大丈夫なので相手方(たたみ)の待合室で待っていましょう」
と。
この時、やはり弁護士さんつけていて良かったと思った。
O弁護士さんは慣れた様子で相手方控え室まで連れて行ってくれた。
八合うのが嫌で恐る恐る待合室へ向かった。
O弁護士さんに駐車場にカスの車がないことを伝えた。
O弁護士さんは待合室を出てどこかへ向かい、そして戻ってきた。
O弁護士「カスは来ているみたいですよ。車を買い替えたか、見えなかったかですね。調停も始まっているようです。」
カスは来ていた。
O弁護士「カスの実家って○○町ですよね。歩いて来るには遠いですよね。。。」
私「そうなんです。どうやって来たんですかね?歩けない距離ではないですけど。」
そんな会話をしていてしばらくすると裁判所の職員らしき女性が待合室へ現れた。
私、O弁護士「お願いします。」
職員「今日は、調停委員が部屋を移動して調停を行います。違う部屋に移動をお願いします。」
本来は自分たちが待合室と調停室を行き来して調停を行うが、O弁護士さんへカスの両親がおかしいことは伝えていたので、カスの両親が調停へついてくる事も考慮して婚姻費分担請求申立をしたとき、裁判所へその旨を伝えていたからなのか、調停室兼待合室が用意されており、調停委員さんが行き来しての調停となった。
待っているとしばらくして調停委員さんが入ってきた。
60代くらいの男性1人と40~50代らしき女性1人。
そして挨拶しすぐに調停が始まった。
調停委員「カスは離婚を望んでおられます。」
私の弁護士「これを読んでください(事情説明書を調停委員に渡す)」
カス側は調停に向けて事情説明書を前もって裁判所に提出していた。
私側は事情説明書を前もって提出するとカス側が確認して色々対策を考えるのを避けさせるため当日弁護士さんが持参した。
渡した事情説明書を調停委員さんが読みながら時々質問をされる。
カスさんとは出産前から連絡が取れていないと言うことですか?
「はい。出産3日前から連絡が取れず、出産の時も破水してすぐにカスを呼ぶよう助産師さんに言われて10回以上夜中から朝方まで電話しましたが出ませんでした。結局、誰でも良いから家族を呼んで下さいと言われ私の母を呼びました。母がカスの携帯に連絡しても出ないのでカスの実家にも電話してもらいましたが誰も出ませんでした。その後カスと連絡が取れ、産後、病院に来ましたが子どもを見ても喜ぶでもなくすぐに帰って行きました。退院まで1日5分くらい病院に来ていましたが私に対しては怒鳴っていました。」
こんな流れで調停は始まった。
この時の私はまだ、カスに正気に戻って欲しい、この調停でマインドコントロールを解かないとと思っていた。
だが、カスはもう、私が知っているカスではなかった。