桜が満開の先日、愛犬ころんが旅立ちました。
13歳でした。
すみません、書き残しておきたいのでブログに書いています。
その日は私の誕生日でした。
私が就職した次の年に職場で仲良くしていた友人から譲り受けました。
1人っ子の私にとっては年の離れた妹のような存在でした。
初めてうちに来た日、まだ生後約2か月でかわいくて時間を忘れて何時間も眺めていたな。
あんなことがあったな、よくあんなしぐさしてたな、私が帰るのを玄関で待ってたな、坊ちゃんを生んで連れて帰った日はショックで何日間かご飯食べずに静かだったななどいろんなことを思い出します。
就職後、転職したり、結婚して坊ちゃん生んだかと思えば離婚したり、なんだか波乱万丈な私の人生をずっと一緒に過ごしてくれたんだね。
今年のお正月はまだ元気いっぱいでまさかあと3か月しか一緒に過ごせないなんて夢にも思っていませんでした。
今年も私の作るころん用おせちを喜んで完食してくれて。
ですが、2月の初め頃から突然、毎日のようにてんかん発作を起こすようになり、多い日には1日4回くらい発作を起こしていました。
心配で心配で何度も動物病院に通いましたが、田舎であり医療機器がそろった動物病院がなく、病名もわからないままです。
例え大きな動物病院に連れて行っても高齢で麻酔をかけるものリスクがあるとのことで、抗てんかん薬を飲ませるくらいしか治療法がありませんでした。
今思うと、多分、がんや脳腫瘍だったんだと思います。
てんかん発作が起こり始めた2月初旬、坊ちゃんを公園へ連れて行こうと車に乗せると、
「私も!!」と言わんばかりにころんも玄関を出て車に乗ってきたんです。
1人で坊ちゃんと犬を連れて公園に行くのは無理よ!と思ったんですが、こんなに行きたがるならと一緒に連れて行きました。
その公園でのこと。
4,5歳の子どもたちが急斜面を走って降りて遊んでいました。
それを見た坊ちゃんが自分もしたい!と急斜面を登っていきました。
犬を連れていたので坊ちゃん無理無理と止めようとしましたが聞くわけもなく。。。
すると犬も一緒に急斜面を登り始め、リードを持つ私も急斜面を登ることに。
まだ2歳、80°くらいの斜面を降りるのは危ないので止めましたが坊ちゃん、急斜面を降り始めました。
危ない~!!と言っている間にものすごい助走が付き坊ちゃん急斜面を転がり落ちて行ってしまいました。
でも、その時、ころんがすごいスピードで走り、私の手からリードが離れました。
まさかでしたが、転がり落ちる坊ちゃんより先回りして自らの体で坊ちゃんを受け止めてくれたのです。
あの時はもう病気でしんどかっただろうに。。。
力を振り絞って坊ちゃんを守ってくれたんだと思うと涙が止まらず、命を守っていくことの大切さ、大変さを教えてくれたんだと感謝しかありません。
私はころんがうちに来てから何かできただろうか?
いつも与えてもらうばかりだったなと感じます。
てんかん発作だけだったのが3月になり、発作以外に、徘徊、遠吠えのほかにも認知症のような症状が出てきて今までのころんとは思えないような行動が目立ってきました。
こんなに早くお別れが来るなんて思わず、亡くなる10日前には坊ちゃんの服をハイターに漬けていてその漬けてある水を飲もうとしたころんに「何してるの!これは飲み水じゃない!止めなさい!」と思いっきり怒鳴ってしまいました。
なんで怒鳴ってしまったんだろう、こっちにおいでって言って違うところに連れて行けばいいだけだったのに。。。
亡くなる前日も桜がきれいに咲いていたのでころんに桜を見せたい!と車に乗せようとしたけど車に乗ると興奮してじっとしていなくて。
また、誰か一緒に行ける時に連れて行こうと思い諦めました。
まさか次の日に死ぬなんて思いもしなかったので桜を見せることができなかった事を後悔しています。
まだ桜が咲いている今、きれいな桜を見てもなんとも言えない気持ちになります。
こんな後悔ばかりです。
病気で発作が毎日のように出て、目も見えにくくなり、歩くのも大変そうでごはんもどこにあるのかわからなくなっていく様子を見ていたので、亡くなった時、正直な気持ち、やっと楽になったねと思い、安心しました。
ころんが亡くなり、2日間私と坊ちゃんの部屋にころんを寝せていたのですが、いつもは部屋中を飛んだり跳ねたり、走ったりの坊ちゃんがあまり走ったりもせず。
ころんとのお別れの日に私がころんを触っていると
「ママ、ころちゃん寝てるから触ったらダメ!」
と大きな声で注意されました。
ころんが寝ているから騒いではいけないと思ってくれていたようです。
ころんとの家での最後の時間には「ころちゃん大好き!」と笑顔で言ってくれた坊ちゃん。
火葬には友人一家も一緒に来てくれました。
友人の子どもたちと坊ちゃんがころんと一緒の車に乗りにぎやかに向かったのでころんもきっとうれしかったね
ころんを火葬し、帰るところんが寝ていた場所にいないと坊ちゃんが大泣きして。。。
「ころちゃんがいない。だれがころちゃん取ったの?」
と何度も言いながら泣いていました。
小さいけど何かいつもと違うと感じているんだなと思いました。
生まれてから兄弟みたいにずっと一緒だったもんね。
「ころちゃんはお星さまになったんだよ!」
と言うと、
「どこ行ったら会える?」
と聞かれ涙が止まりませんでした。
愛犬を失い悲しくてさみしくて仕方ないですが、坊ちゃんを大事に育てることがころんにできる唯一の恩返しだと思っています。
もともと優しい犬で人を噛んだりすることもなかったんですが、坊ちゃんを生んで周りからはどんなに優しい犬でも所詮、犬だからね。
小さい子と一緒にすると噛むかもしれないから気をつけないとと言われていましたが、病気で認知症のような症状が出てきてからも坊ちゃんを噛むことは一度もなく、むしろ最期まで坊ちゃんを気にかけている様子でした。
最近撮ったころんの写真はなぜかほとんどが坊ちゃんといる写真なんです
ころんちゃんへ
13年間、幸せな時間をありがとう。
まだまだずっと一緒にいれると思ってたよ。
いつも一緒が当たり前になっていていなくなってはじめてころんが近くに
いてくれたことが当たり前じゃなかったんだとやっと気が付きました。
もっとああすればよかった、こうすればよかった、そんなことばかり思ってるよ。
遅すぎだよね。
病気から解放されてやっと楽になったね。
もう、お父さん、お母さんに会えたかな?
また、私のところでよければいつでも帰っておいで。
もう、たたみのところに帰るなんて絶対にゴメンだって思うならそれでもいいからね。
ちゃんとかわいがってくれる人を見つけるんだよ。
でも、ころん、なんで私の誕生日を選んだの?
誕生日なら忘れないだろう!って思った?
誕生日でなくても忘れないよ。
きっともう体は限界だったけど私のお誕生日までは!って頑張ってくれたんだね。
ありがとう。
これからも見守っていてね。
ころんのお姉ちゃんより