病名診断が付かなくなった息子に、今後のことを何か言わなきゃいけない時期になりました。
そんな時、私の高校時代の友人との話を思い出したのです。
その友人は獣医さんです。
もともと、彼女はやさしく、繊細なタイプ。
ペットの獣医さんの内情を知ると、命の扱い方について、
「辛い」と言って、水族館や関連施設での仕事を転々として、
すっと独身を通してきました。
職を変えても仕事が無い時期がなく、一昨年結婚し、仕事も続けています。
彼女が「自分の親は、子供に国家資格を取らせるのが目標だったんだよ。」と言ったのです。
そう言えば、お兄さんもお姉さんも一級建築士。
私はというと、両親が「女の幸せは結婚」というタイプだったので、
女性の仕事については考えなかったのです。
とは言え、私は大学受験に失敗し、短大に進学後、専門学校に2年通いました。
短大卒でも100%就職できる時代だったのですが、
短大入学直後から卒業後は専門学校進学を決めていました。
専門学校と言っても国家資格は無く、細かい資格がいくつかあるだけでした。
就職先も、希望通り、学んだことを発揮できましたが、
結婚、退職後はブランクが開いて、同じ職業には就けません。
当時はあんなに勉強したのにと思うと悔しいです。
これが、国家資格なら、ブランクがあっても務めることが出来るのではと思います。
息子のことを考えた時、息子のもともとの希望の職は国家資格です。
人生の途中で体調が悪くなっても再就職しやすいでしょう。
その大学に進学できる費用を私は準備していました。
でも、息子はその費用をコーヒー店を開くために使おうとしているのではと私は感じはじめています。
私的には私の老後だけでなく、息子自身の老後も考えた時、
この費用をそれに使うわけにはいかないと話さなければならないと思っています。
こうなると息子に「職業に優劣をつけているのか。」と不満を言われると思うのですが、
そういうことで無いのです。
親として、一生食べていけるのか、
食べて行ける職業になら、お金をかけてもいいと思っています。
こういう話が息子にうまく伝わるか、シュミレーション中です。