「ママ、いつもおうちにいない・・。」

先週、膝に息子を乗せて夕飯をとっていた時の一言。

突然小さくつぶやいた息子の言葉。

前後に何の脈絡もなかったから、余計にココロに沁みた。

この一月あまり、休日出勤はもちろん、職場に泊まり込んだり、出張だったり、帰宅したとしても午前様で、きっと寂しい思いをさせているんじゃないかという自覚は、さすがにあった。

でも、時々「寂しかった?」と聞いても、首を横に振る息子。それだけのやり取りでその真意を掴みきれるれるものではないけれど、父親とそれなりに楽しく過ごしているんだろうとも楽観していた。

だからこそ母は、その息子の一言にとまどい、ただ「ごめんね。」と返すのがやっとだった。



我が家の個別的な都合で仕事を調整するのは難しい。

けれどもせめて、子供が愛情を感じながら自分本位の時間をきちんと過ごせるように、母はできるだけおおらかな気持ちで子供と接していこう。そう改めて決心させられた、小さな一言だった。








ということで、久々の休日だった昨日は、日頃お世話になっているオットには外で羽根をのばしてきてもらい、子供とは「ママとデートしようね~。」と二人で仲良く過ごしたのでした。

といっても、たまっている掃除・洗濯・買い物・出張荷物の片付け・などなどの家事諸々を一気に片付けようという、私にとっては大きな野望もあったので、デートは徒歩5分の公園で。手綱をはずされた飼い犬のように走り回り、あちらこちらの遊具に手をつける息子。そして、ありふれた公園でありふれた遊びをする息子に向けて、カメラのシャッターを切りまくる、ちょっと怪しいハハ。ふと気づけば、もう何ヶ月も子供の写真とっていなかった。

食事も、昼は冷やしうどん(+残り物のおかず)、夜は冷やしそうめん(+野菜炒め)、というなんとも粗食でしたが・・。それでも、「ママの作ったうどん、すっっげーおいしっ!!」とただゆでただけなのに、たいそう喜んでもらいました。たまにしか料理しない醍醐味はこんなのところにあるのかもしれません・・・(あっ、ちがうかっ?)

結局、予定していた家事の半分くらいしかできなかったけれど・・たくさんの笑顔を見せてもらって、幸せな一日でした。

日常をきちんと楽しむ。

その大切さとすばらしさ。

息子が教えてくれたひとときでした。