ドクター・ホフマンのサナトリウム ホール
『ドクター・ホフマンのサナトリウム
 ~カフカ第4の長編~』
兵庫公演を観て。

ロビーには
NTNの社長さんからのお花が、
ドクター・ホフマンのサナトリウム NTN
なんだかんだ言って、
NTNの社長さんって
多部さん💖のファンじゃないかなぁ…
って思ったりします(笑

ドクター・ホフマンのサナトリウム ステージ
選出舞台として特徴的なことは
プロジェクションマッピングを導入している。
そのため映画のような映像を
見ている感覚に陥ってしまう。
そして場面の切り替わりで
大道具や舞台装置、
舞台上の役者達の動きも面白いと思う。
また、随所に
笑いがちりばめられていて飽きさせない。
でも、なぜ白塗りの顔なのか?
いまだによくわからない。

さて、この舞台は小説と2019年の現代、
そしてカフカの晩年1924年が
入り交じって表現されている。
そしてそれが
互いに融合し新たな展開へと進んでいく。
どこまでが真実で
どこから嘘のなのか
境界のない世界に誘われる。

(※ネタバレ含む)
冒頭
カーヤとラバンが列車に
乗っているシーンからはじまる。
そして、途中の駅で
ラバンとはぐれてしまう。

そして
テレビドラマや映画のように
いきなりクレジットタイトルが
映し出され、
次々にキャストが紹介されていく。

それが終わると
現代のブロッホ家になる。
ブロッホは祖母が
カフカのノートを
持っていることを知り
金儲けをしようと考えていた。

一方、カーヤはハシュック家で
ラバンの帰りを待ちわびていた。
しかし、バルナバス大尉らによって
ラバンの戦死を伝えられる。

ブロッホはカフカのノートを
出版社に持ち込み
後日契約することに至ったが
その帰り、大事なカバンが入れ替わり
さらに道に迷ってしまった。
なんとそこは1924年の世界であった。
少女の失くした人形がきっかけで
ノートを得たのに
あろうことかブロッホの親友は
失くした人形を見つけ出し
少女に返してしまった。

ラバンの戦死が信じられないカーヤは
バルナバス大尉らとともに
戦地へと向かった。
戦死したという書類も見つからず
戦地にまで行ってしまった。
カーヤは処刑室で出会った
マグダレーナに見初められ
ハーゲンベックの邸宅に招かれた。

ブロッホはカバンに入っていた写真から
自分のカバンが
カフカの手元に
あるのではないかと思い
カフカのいるサナトリウムに行った。
しかし、そこにカバンはなかった。
そしてなぜか、
カフカにノートの内容を話してしまう。

マグダレーナの寵愛を
嫌がったカーヤは
グレーテの手引きにより
ハーゲンベックの邸宅を抜け出した。

少女とカフカの接点を作るべく
ブロッホらは少女の自宅に忍び込み
人形を奪おうとしたが、
主人に見つかり
ブロッホの親友は銃で撃たれてしまう。

カーヤはラバンと思われる人物のいる
サナトリウムへと向かった。
しかし時すでに遅く、彼は死んでいた。
しかし死体はブロッホの友人だった。

なんとか現代に戻って来た
ブロッホたちの目の前に
あのカバンがあった。
ノートにはなぜか
物語の続きが書かれていた。


私は、この物語は
おばあちゃんの魔法によるものだと
思っている。