野洲 野染めーー光に踊る色@びわこ学園 | ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!
韓国語で「빛」という単語は「光」、そして「色」をも意味します。

色は光、光は色。

京都の染織家、斉藤洋さんが
野洲の障害者施設びわこ学園で見せてくれた「色」。
まさに「光の色、色の光」でした。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め1

庭に1m × 18mの木綿の白布をピンと張ります。
そこへ、斉藤さんがまずは最初の色を。

「好きな色を好きなように。人の塗った色の上に重ねてもいいんだよ」

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め2
刷毛を持つのも厳しい重度な障害の人も多いけれど
手に付いた染料を見つめながら「きれいーー!」と声を上げる。
好きな色をリクエストして斉藤さんに作ってもらいました。
好きな色が着てる服や、自分の車いすの色と同じ人が多い気がしました。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め3
好きな色、好きな形、好きなように。
だんだん染まって来ました。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め4
大きな布の総ての部分が世界で一つの造形。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め5
描いた布を空に揚げると光を含んで色が輝く。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め6
風にはためいて色が踊る。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め7
プロの染色家の斉藤さんはお仕事の他のライフワークとしてみんなで染める、野外で染める「野染め(のぞめ)」を25年間続けて来たそうです。
そんなに長くやっても全然飽きない。
染めた布は、例えば学校なら卒業アルバムやクラスのみんなの詩集の表紙になったり、
子供の為の指人形の服になったり。
服にもなり、額縁にもなる。
詩が書かれた布本にもなる。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め8
離れて18メートル全体像を観ても壮観。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-野染め9
折り畳んで絵本みたいにめくる度に現れる色はいちいち世界で初めて見る色の形。
「わー!」っと声が上がり、パチパチと拍手喝采。
重ねるとまた新しい色が出来る。

一緒に行った野染め初体験の3人とも、すっかりハマってしまいました。
次の野染めにオッカケしたいくらいに。
田んぼの真ん中とかビニールハウスで私たちの所でも出来たらいいなーと思いました。
染めた布、そのままハタハタと窓の外にはためかせてずっと眺めていたいくらい。
光は色、色は光。
初めての素敵な体験でした。