韓国 梵魚寺が!!! 韓国語サークル修学旅行  | ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!
私が韓国語の講師だからって韓国の地理に詳しいわけではないし、
私と一緒に行ったから韓国語が上手くなるわけではないので
サークルの皆さんと韓国に行った事がないワケなのですが
サークルを初めて8年。
初修学旅行。
ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-記念写真
最近では朝市の他でも、サークルの授業の一環で韓国料理作りの調理場を貸していただいたりですっかりおなじみになった中井さんご夫妻とカトリくん、そして私の母と中国から高校留学中の姪ッコそしてメンバーさんのお友達、てな約半数を韓国になじみがないメンバーが同行する事で韓国語サークルの皆さんに頑張ってもらおっかな、と相成りました。

出発当日からパスポート間違えて飛行機に乗れなかった中井さん伝説誕生。
手に汗にぎる伝説の中身は「もんぺおばさん」ブログにひひ

夕方の便で来てくれて、翌朝からみんなと朝ご飯を食べ、お寺を歩き何事もなかったかのように
楽しんで、大変だったけどやっぱり来て下さってよかったなぁ、と思ったのでした。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-ぽもさ

買い物もしたし、ミュージカルも観た。焼肉やアワビ粥も食べたし、温泉チムジルパン(サウナ)も行った。
でも、どこがハイライトだったかと考えたら私には梵魚寺(ポモサ)かなぁ。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-皆で登る

梵魚寺は昔来た事があって、「意外といい所」と記憶に残るお寺でした。
例えば京都の清水寺みたいなレジャーランドチックな意味じゃなく、
韓国の色彩や佇まい、自然の風景なんかが渋く残ってるところが。
多分、他のお寺とそう違いはないかもしれません。
でも、梵魚寺には安らぐ「気」が漂っているように思います。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-紅葉

アワビ粥を食べて地下鉄に乗り町中の雑踏を離れた梵魚寺駅から道を尋ねながら歩いて寺へ。
天気もよくて空気も澄んで、気持ちよい散歩道でした。
ちょうど紅葉のベストシーズン。
それでも人も多すぎなくていい感じ。
参拝客より途中から登山道へ入って行く登山客の方が目立ちました。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-きっちゅ

ラブラブきゃ~♪カワイイ~!
手洗いのひしゃくからして絶対日本ではあり得ないキッチュさ。
山門もエメラルドグリーンを基調にきっと五行の色彩なのだと思うのだけれど
圧倒されるほど色とりどり。

瓦の奉納をみんなでお願い事を書きました。
といっても、欲望の深いあまりにこういう時に一つ何か書こうと思っても
その一つって思い浮かばないものだねぇ。
とりあえず、「またみんなで梵魚寺に来れますように」と書いてみました(つまんねえガーン)。
テンプルステイもやっているそうで、来年はテンプルステイで来たいねぇ♪と、
瓦やお茶のご奉仕をしてるアジュンマ(オバちゃん)たちに寺の事を尋ねたらとても嬉しそうに、誇らしそうに、お寺の話をしてくれました。

そんな梵魚寺が。。。。。!!



日テレさん、「ボンオ寺」じゃありませんったら。

こうして半月前にいい思い出を作った梵魚寺(ポモサ)の山門が全焼というショッキングなニュース。

あの立派な正門ではなくて、その奥の閉まっていて「入り口はあちら」と案内が置いてあった門の一つ。
地味だけどそれでも築300年だったそうです。
その前を私たちは何気なく通ったけれど、もう二度とお目にかかれないようになってしまったのです。


韓国ではこのニュースと同時に放火犯の推測も流れました。
真相は不明ですがキリスト教との宗教対立と。
根拠にされたのが釜山で最近行われたキリスト教のイベントで
熱狂の盛り上がりの中で牧師だか伝道師だかが

「寺社を滅ぼして下さい!」と祈りの声をあげたのです。

その会場の動画がネットで公開されていました。

実際に見て、耳を疑うとともに、梵魚寺が放火された事実以上に腹立たしく思いました。
宗教が日本と比べ物にならないくらい存在感の大きい韓国。
宗教間だけでなく宗派間でもバイオレンスな対立事件をよく見聞きし、何とも不思議で仕方がありませんでした。

むかしむかし、私の韓国在住中、「○年○月○日に地球が滅ぶ!」と終末思想で信徒と注目を集めた宗教団体もありました。
「んな事あるわけねえだろ」と思いながらも固唾をのんでその時間を見守りましたが
やっぱり何もなく、教祖はお金の持ち逃げ、どうせ世界は滅びるのだからと全財産を寄贈した信徒の嘆きはなんかの演劇かのような不思議すぎる顛末。。。

他の宗派の教会に放火した、、、ってなニュースは今に始まったものではありません。

でも、実際の映像で指導者自身の他宗教に対するあまりに非寛容な言動を見てしまい怒りが治まりません。
少しでも思いやりのある人間にこんな事が言えたもんだろうか?


来年、またサークルの皆さんと韓国に修学旅行するでしょうか。
その時にはまた梵魚寺に行ってみたいですね。
私はキリスト教徒でも仏教徒でもないですが、お寺には人々が築き上げた美意識がいっぱいに詰まっていてそれに対して素直に賞賛を捧げたいと思うのです。

韓国と関わると否が応でも宗教についても考える事が多くなります。
それも韓国といえばと、切り離せない一つの顔でもあります。