京都 論楽社 イタリア人はトイレに行かない | ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!
京都の岩倉にある論楽社にて至上最もハナシに重みのない、
カルいスピーカー、doracocoです!(´Д`;)
コーディネーターの虫賀さんのご好意で
市井の人々の普段の生活の中にダイヤモンドのような感動を発掘する天才?
論楽社の隠れたアイドル?
毎日新聞の塩田記者さんとペアでお話させていただいたおかげで、
また、いらして下さった沢山の方の温かいお心のおかげで、
インド、コルカタのマザーテレサの設立した施設へのボランティアツアーについて
無事にお話してくる事ができました。

何がカルいって、
私が命がけで貧しい人に仕えたマザーテレサや
生涯神に仕えてこの道を選んだシスターでもなく、
思いがあってボランティアツアーを主催者されてる方でもなく、
ツアーの一人の参加者としても、朝の早起きが辛い毎日を
「くぅっ、、午後、ガッツリ遊ぶからなぁ。。!」をエネルギーに
午前中ボランティアするようなものだったので

なんだか「よい話」「ためになる話」「心が洗われる話」というのは
「どの口がよくもそんな事を…」と自分でも思うのです。

もう何の話したのか忘れちゃった。

でも、20年間、海外を旅して来た事のいい事、悪い事の総てが今のワタシの実りになっている。
20年経って、熟して人に語るような機会が来たのかなと思います。

国の外に出て自分の力の限りに体感する事はぜひ皆さんにもお勧めしたいです。
楽しい事ばかりじゃないけれど。
自分の国や自分自身についてむしろ深く考えるようになるから。

塩田さんが地元の京丹後の方に誘われてイタリアにスローフードフェスティバルに行ったお話。
「どうでした?」と聞いたら
「ん~、なんかよくわかりませんでしたぁ~ニコニコあはは」と。
写真のスライドを見せてもらったら同行のコワいオバちゃんの監視の目をかいくぐって
美女の写真を苦労して撮りましたーってか。

ワタシと塩田さんが完全にシンクロする気質 σ(^_^;)。。。

イタリア滞在約2週間のすべてを日本の農と食の有識者の方々と、
イタリアの農と食のスローフードの現場を巡り、
もちろんワインとチーズや肉などを楽しみ、
通訳さんを通じて現地の人と話し、
行き着いた塩田さんの感想が

「日本がこんなにも豊かな食文化を持っているのだと実感しました」

という事でした。

イタリアがよくなかったと言う意味ではないはずです。
日本の方が良い、という意味でもないと思います。

全く違う食文化や環境の中に身を置いた時に
日本で日頃当たり前に思っているものが今、ここにない時に
ああ、あれがあるって本当はスゴいものだったんだな
あれって当たり前じゃなかったんだな、と
そういうことだと思います。

摂れる食材が豊か。
味付けのバラエティが無尽蔵。
海のもの、山のもの、野のもの、里のもの、地方によっても、家庭によっても無限。
家庭料理にだって世界中のメニューが載るでしょう?
パスタも、カレーも、ラーメンも、キムチも、日々の食卓に載るなんて
世界では当たり前じゃないんです。
それも世界のメニューのそのままじゃなくて総て「日本味」にしてしまうところが
日本人の食に対するこだわりの繊細さじゃないでしょうか。

米をにぎっただけで美味しい。
味噌や醤油、お漬け物、納豆。
日々に欠かせない発酵食品。

野菜が食べられる。
生で食べられる。
色んな種類が食べられる。

こんな普通な事も、そういえば叶わない国も沢山あった。



あと、会場が騒然とした事実。

「イタリア人はトイレに行かない」

大きなオペラハウスにトイレがちょっとしかない。
でも、日本ではコンサートなんかでは絶対避けられない女子トイレの行列もない。

なぜか会場にイタリア人のカレシを連れた日本人女性がいらっしゃり、真偽を確かめると

「ええ、(イタリア人のカレシも)本当にトイレには行きませんね」との事でした。

どっひゃーΣ(=°ω°=;ノ)ノ

地理、歴史、気候的な環境、食文化の長い流れの中で人が進化していく。
トイレが近い日本人も環境に合った進化であり、
トイレにほとんど行かないイタリア人も病気ではないのでしょう。
世界は広く、人間は深い。

当日いらっしゃってくれた「山のハム工房」岐阜のゴーバルの方が寄せて下さった感想と共に論楽社の虫賀さんのレポート。

今年最後の論楽社でのお話会。
楽しい一日でした。