「本の力」、というイベントを、府中の分倍河原、本の越後屋さんでやっていた。

おりしも一年前のこと、とても大変な震災があり、そこで仲間が被災した。

その方、会社経営をしている方でして、これから、新しい社屋を建てようかとしていたときだった。

震災で、何もかもがなくなった。

だけど、彼は自分で会社を立て直すって、この一年間がんばってきた。

その彼が、今日の「本の力」のゲストだというので、どうしても一目会いたかった。

私も仕事が外せずに、彼のお話は、ほぼ聞けなかったのだけど、でも、彼の顔を見て、ホッとした。

苦しいところを見せず、ひたすらがんばってきたと思う。そういう人ほど、表に出さないからね。



たまたま、一年前、親戚のある東京に一時的に避難していて、彼と会う機会があったので、そのときに、ユニクロのだけど、ONE PIECEの、仲間のシンボルの描かれたTシャツを贈った。

そしたら。

なんと今日も着ていてくれていた!

それを見ただけでも、もう胸がいっぱい。

彼はそれを励みに、奮闘してきた、と言ってくれた。

うれしかった。

直接、何か手助けになることは、正直できないと思っていたけれど、想いは伝わっていた。

そして彼は、また福島で会社を立て直した。

人間には、ものすごい力があるんだ。

と、読書普及協会の清水理事長が言っていたけれど、それは本当だ。

彼の姿を見て、私もうかうかしていられないぞ、と思った。

生かされていること、それに感謝して、自分の志事を全うしていくことが、今私がすべきことなんだ。

そんな仲間に励まされた3.11。