VIOLA ラインケーブル SWING COPPER | 禁断のKRELL

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VIOLA ラインケーブル SWING COPPER


こちらは生産完了品で現在は輸入代理店ゼファンにも在庫がありません。
店頭で在庫があるところを探すか、中古を探すかしかありません。
二種類あるうちの下位機種ですが、こちらの下位モデルの方が評判がいい。








定価は1mで80,000円でした。 2芯2重シールドでRCAにもXLRにも
使えます。ケーブルの直径は約9mmです。紅白部分はもう一層巻かれている
ので約10mm、したがって、RCAプラグはかなり大きい物が必要です。
線材は赤みを帯びた銅線でした。
チェロやヴィオラのアンプのユーザーに大変好評だということで、
SIS営業の大野さんの推薦を受けてこの大変高価なケーブルを入手してみました。

RCAプラグはコレクトチャック仕様のゴツイものを取り寄せてハンダコテ片手に
制作しました。今まで使っていたケーブルはPADです。
試聴ではチェロのプリ・パワー間に使用してみました。


うーん、これは凄い!!一言で言って、音像の実在感(実体感)を
高めるケーブル。美音系ですが、音の美しさよりも印象に残るのが
ミッド帯域の凝縮したような密度感が凄まじい!
音像の輪郭の太さ、音の厚み、ピアノの打鍵のアタックの強靭さが
大きく増します!これは痺れますね。一聴して鳥肌が立つ感覚に
再び囚われましたよ!音楽再生に必要なものは、迫ってくるような迫力や
パンチのある音だと、レビンソンは昨年来日した折に盛んに力説して
いましたが、そのフィロソフィーは確実にヴィオラにも受け継がれています。
のチェロの音作りと似ていますね。エンジニアが同じですからね、
明確なサウンドデザインコンシャスを持って作られたケーブルだという事が
すぐ分かりました。ただし、PADと比較すると暖かさは薄れ、ソノリティも
減少します。あとごく僅かですが音質の明瞭度が下がった感じも受けました。

(これは音の厚みが増すためでしょう。)
しかし、導入後の満足度としては非常に高いものがありました。


この製品は現在ディスコンですが、ゼファンでは今年中に新しいヴィオラの
ケーブルの発売を予定しているそうです。


そのラインナップは一種類で、値段はさらに高価だったと思います。


※追記ですが、正価付近での購入はコストパフォーマンスが悪いと
思うので安価に手に入れたいところです。