さんたく!!!朗読公演「羊たちの標本」。
昨日をもって無事幕となりました。
企画・制作・運営進行に関わったくださいましたスタッフの皆様、そして御観劇下さいましたお客様方々。
来れずともエールを贈ってくださいました皆様全てに改めて心よりの御礼を申し上げます。
「羊たちの標本」、如何でしたでしょうか?
既にお手紙などで皆様の感想を頂いておりますが、やはりそれぞれの解釈や受け取り方があってニヤニヤしております。
正解はないと思います。あるとすればどれもが正解。
それほど懐の深い物語なのだと思います。
キャスト陣で見れば、最後のトークでもお話したように平川さんと土岐君のメインお二人に尽きるかと思います。
稽古場から舞台まで本当に我々を引っ張って下さいました。
羊とオオカミの物語はやはりこの二人だったからこそ紡がれたのだなと思います。
気がついたら副部長にされていた僕ですが、仕事は主に面倒事を部長に押し付けることだったので今尚実感がありません(笑)
平川さんごめんなさい。
若手の子達は正直な話、計5回の稽古の中、3回目くらいまでは
「大丈夫かこれで?」
という気持ちでした。
なかなかメンバーが揃わないとはいえ、決してお安くはないチケット代、僅かな詰めの甘さが物語を壊す危険性を考えたらとてもじゃないが板の上に立てるクオリティではないなと。
ところがどっこい。
メンバーが揃い、ゲネ以降の彼らの変わりっぷり、伸びっぷりは袖で聴いていて鳥肌が立つほど。
その感性、勇気、柔らかさ。
これが若さか!
下手すりゃこっちが食われかねんと、そりゃ俄然気合も入ります。
本当にいい意味で安心できない舞台になりました。
特に下手組の仲村君、小林君、上西君が作ってくれる空気感が回を追う毎ににとても心地よく。
鈴が頼りがいのある兄貴分であればあるほど海月も月兎も甘えられる。
海月や月兎が宵闇の問という死の存在を間近にしながら明るさを失わないのは、鈴の存在あってのことだと思うんです。
彼ら3人が明るく、穏やかに和やかな空気を高く大きく作ってくれればくれるほどそこからの落差はより高くなります。
より高いところから落ちれば傷は更に深くなる。
あとは上手側にその傷を抉ってもらえばいい。
突き詰めていけば鈴のポジションがある意味この作品の肝になるんだろうなと思っていました。
そんな難しい鈴でしたが仲村君が本当に良い位置にいてくれました。
実は最後の公演の時だけ葛の気持ちを変えました。
ぶっちゃけ僕の気持ちが半分以上入ってしまったってのがあるんですが^^;
それくらい、鈴と海月、月兎の関係が良かった。
最後に土岐君が「10年後くらいには先輩方の位置に~」なんて言ってくれましたが、平川さんはともかく僕程度なら来年、なんなら明日にでも行けるぜと。
それくらい彼らのポテンシャル、熱量、可能性の高さはあると思います。
そんな彼らとどうやって戦おうか・・・おじさんはもうワクワクしているのです。
さて、今回もまた素敵なお花を頂きました。
いつもいつも有難うございます!
皆様のお気持ちに少しでも応えられたでしょうか?
お陰さまで素敵な作品、仲間との縁に恵まれております。
少しでも良い物語をお届けできるよう精進してまいります。
ではでは~。