ことだま屋さんのリーディング「ことだま屋本舗Z」に呼んで頂きました。
自分は3日の部の1ステ限りでしたが、遠近問わずお越し下さいました皆様、来れずとも応援等等下さいました皆様に心より御礼申し上げます。
今回、同じ賢プロの大畑伸太郎くんから紹介を頂き参加させて頂くことになりました。
他にも橘U子さんや園崎未恵さん、中澤まさともくん、堂坂晃三くんなど馴染みの方々もいたおかげで居やすい場所になれたのは有難かったです。
漫画を映像で流し、そこに台詞を当てていく種類のリーディング。
基本的にはアニメや吹き替えのそれに近い感覚で行うものです。
ですので正直な話、このお話を頂いた時、
舐めてました。
まぁ仕事の延長線、ライブという緊張感はあるけれどそこは稽古でカバーできるだろうと。
まぁ大抵の御伽噺でこういう奴は痛い目を見るわけでして。
実際稽古用の動画を見ている時に真っ青になるわけです。
あ、これ一度もミスれないやつやん。
噛むのはもちろん、出遅れ、こぼし過ぎが即流れを止める一発勝負。
普通の舞台なら生身を晒す役者の表情やテンションで気にならないところも、この場合では漫画の映像という柱があるのでそうした生身の役者の部分の「ゆらぎ」がよりダイレクトに見えてしまうのです。
何より共演者に掛かる負担が半端ない。
これが実際の仕事ならリテイクなり仕切り直しで問題なく進むのでしょうが、ライブではそれも叶わないわけでして。
自分さえ出来ていればそれで良いのかというとそれも違う。
仮にミスやアクシデントが起きても、自分に対しても相手に対しても揺らぐ事のない、一本芯の通った部分を持っていないと務まらない精神性というのは中々難易度の高いものでした。
初めて本番前に吐きそうになりました(笑)
なんとか大きな事故もなく終えることができましたが気づくと台本持つ左手の肘が筋肉痛に。
相当余計な力がかかってたんですね^^;
昨日は観る側に回りましたが、やはりそれぞれが膨大なストレスを抱えているなと。
そしてその中で全力でぶつかってるなと。
ストレスという響きは語弊がありますが、一番適当な言葉がこれしか出てこないのでご容赦を。
やはり相応のパフォーマンスを行うには同等のストレスって必須だと思うのです。
「こっちが役者の芝居に合わせて映像を動かすことの方が簡単だし楽なんですが、それじゃ面白くないんです」
帰りの道中で演出の加藤隼平さんがこう仰っていました。
楽な道はいくらでもある。
でもその道を進んで辿り着いた先が本当に自分達のやりたい、見せたいものなのか?
勿論ただしんどければ、大変ならそれで良いのかというものでもなく、その見極めと塩梅が何より大変なんだろうなと。
ほんと、実際にしんどかったですし終わったあとの疲労感は尋常じゃなかったですが、同時に長尺の主役一本やった程の充実感も得られました。
良い経験をさせていただき本当に感謝です。
仕事人シリーズが好きな身としてはこの作品、この役に関われたのは嬉しい限りでした。
秋月は難しい人でした(笑)
台詞の殆どが説明台詞で、自分の内面を語ることがない。
唯一のモノローグ「刺さりが浅い!」までも説明に徹してるところに彼の何と言いますか、キャラとしての置き所が現れてるなぁと。
ヤメ検なので、彼が闇狩人になったきっかけや彼の正義の元がそこにあるのかなぁとか勝手に考えておりました。
本当はもっとクールに各キャラと壁を作れたらと思っていたのですが、もう闇狩人チームはみんなどんどん愛しくなっていくし、依頼人にもどんどん情が移っちゃうしで結果的にあそこに落ち着きました^^;
お陰さまでとても面白かったと好評を頂いております。
偏に役者陣の熱とそれらをまとめ上げた演出・製作部の方々の尽力あってのものだと思います。
明日6日(月)まで赤坂レッドシアターにて上演しております。
ご興味のある方は是非!
追記
今回も素敵なお花をいただきました!
が!
写真を撮り忘れるという大失態。
小屋入り直後に足をグネるという事件が起きまして色々てんてこまい故のこと。
本当に申し訳ございません!!!
でも皆様のお心遣い、確かに頂戴いたしました。
改めての感謝であります!