ピグにて食い逃げにあって、今日はやる気が起きませーん!!な日だったのですが。


素敵な方々との触れ合い(入り浸ってたピグで)にて、妄想話から気になる木を生やされ←

それがどうやら、やる気に繋がる木だったようで、小話を作ろうと思い立ちました!!

そう。小話。。(T▽T;)

続き物を書けるほどの気力は、戻っておりません。(酔っ払い



カイン兄さんと、せっちゃんのお話。

続き的な何かではなく、ただの日常。



コメントでも!ピグでも!なうでも!アメンバ申請のメッセージでも!

私と絡んでくれた人、全員に捧げたい!!


短いけどごめんなさい。。

でもね、そんな気分なの←

関わってくれてありがとう・°・(ノД`)・°・感謝!!








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ついて出てくる溜息は・・・

演じているはずの、カイン・ヒールとしてなのか。

それとも、現在の素であるはずの、敦賀 蓮としてなのか。

全くもって定かではない。

定かではないが・・・・巡らす思考は慣れ親しんだ敦賀 蓮としてのもの。

注がれる視線の先は・・・・

カイン・ヒールとして愛している妹、雪花・ヒール。

敦賀 蓮として最大限の愛情を示したい少女、最上 キョーコ。

宿泊先であるホテルの部屋のど真ん中で、所在なさげにたたずむ姿は、それだけで庇護欲をそそられる。

しかしながら、見過ごせないのは、腕の中にすっぽり納まる黒い生物。

再度、出てくる溜息に彼女はびくりと身体を震わせると、腕の中にしまいこんだそれが抗議の声を上げた。



にゃぁ・・・・・・と。

ただただ、か細い声で、空気を振るわせる。






艶のない黒。

小さい小さい、命。

確かに、保護すべき存在ではあるけれど。

それが、このタイミングじゃなくたって良いと思うのだ。

そう、思ってしまうことは・・・・薄情だと罵られるだろうか?

一人でうんうん考えていると、おずおず・・・っと黒の生物を抱く彼女と視線が交わる。


・・・・・・・・いやいやいやいや。

そんな瞳で見られても。


・・・・・・・・いやいやいやいや。

ここは日本のホテルで、多少の無理も効かない事くらい分かってるだろう。


・・・・・・・・いやいやいやいや。

カインが、蓮が、どうにか判断できる問題じゃないよ?


・・・・・・・・うん。

本当に、困った。


・・・・・・・・さて。

君は、どうしたいんだい?





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駄目息のオンパレード。

そんなことになるくらい、分かっていたわ。

・・・・分かっていたけど、直でこうも浴びるととっても辛い。


視線が胸に抱える黒猫に注がれていることは、嫌って程分かってる。

落としたままの視線だけど、鋭い瞳を作って、柔らかな色を湛えていることも・・・分かってる。

どんな彼も、寒さに震えるこの小さな生命を、放っておけないと信じたい。

一日だけでも雪花として兄に、この黒猫を匿う許しを得ることが、私の出来うるこの子に対しての全て。




(でもでも・・・・言ってしまいたいです。社長さん・・・・)


震える子猫を見つけて真っ先に頼ったのは、温厚な上司。

運がなかったのかあったのか、その流れであっという間に所属会社のトップの孫娘に子猫の情報が渡った。

黒猫を従える自分・・・・・その魅力的な誘惑にマリアがあがらえるはずもなく。

おねだりをきいたローリィ本人が直々に社長面接を行い、問題なし!と太鼓判を押された子猫。

無事に宝田ファミリーの仲間入りをすることが決定したのだが・・・・いかんせん、タイミングが悪かった。

蓮と共に、奇妙な同居生活を送るキョーコを一瞥し、にやりと笑う彼は・・・・やはり極悪。




       明日、迎えに来る。

       その時まで、こいつを預かっててくれ。

       なに、ホテル側には俺が話を通しておくから、心配は要らない。


       ただ


       蓮には、何一つ教えずに。

       明日を迎えるんだ。


       出来るよな。

       最上くん。




子猫の行く末に安堵したキョーコを奈落に突き落としたのは・・・・子猫を救った、彼女の雇い主。





心の柱の強度をもう一度きちんと確かめてから、顔を上に上げる。

最上 キョーコとしてではなく、雪花・ヒールとして。

アウトローで病禍兄妹の彼女が大好きな兄さん以外に、目を向けるなんてことないかもしれないけれど、それでも!

明日の朝を無事に迎える為に、やるしかない。






絡む視線を徐々に雪花のそれにして、妹にひたすら甘い兄を・・・・・おびき出す。






さぁ、兄さん。

・・・・・覚悟して?















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あ・・・・続いた。。。←