お金をムダにする人は、
「食事は、なるべく安くて、あまり噛まなくてもすむ食べ物ならなんでもいいや」と言います。
お金を大切にする人は、
「食事は、少し高くて、噛むのに時間はかかっても、野菜をしっかり食べています」と言います。
「野菜を食べましょう」とお話すると、「野菜は高い」という人がかならずでてきます。
ただ、野菜は食べるとポイントが10倍つくのです。
パンを食べても、ポイントは1点です。
野菜を食べると、健康ポイントが10点になるのです。
高い、安いかではなく、これは自分への投資です。
有能な投資家は、あとでリターン(見返り)が大きいものに投資します。
安いからといってすぐ飛びついたりはしません。
野菜を食べることは、あとで健康効果が何倍にもなって返ってくるので、投資のしがいがあります。
野菜を食べれば食べるほど、健康になることがわかっているからです。
野菜を食べれば、がんや脳卒中や心筋梗塞、糖尿病などの病気になりづらくなります。
「日本人なんだから、野菜なんて、気にしなくたって、自然にとっているでしょう」という人がいます。
下の図を見てください。世界で一番野菜をとっているのは、中国人です。日本人はどこにいますか?
なんと日本人は10位。
日本人は、野菜を食べる民族というのは、今や幻想です。
あまり健康的な食事をしていないと思われがちなアメリカ人やヨーロッパの国々の人びとより、日本人は、野菜をとっていないのです。
日本人は、アメリカ人にも抜かれています。
しかも、1990年、34年前のとっくの昔に逆転されているのです。
アメリカの人口は、日本の2.6倍ありますが、大腸がんにかかる人数は、アメリカ人より日本人のほうが多い現状は、野菜の不足も関係しています。
日本人のなかには、高脂肪で低繊維食のアメリカの食事は、「悲しい食事」だという人がいました。
「SADダイエット」。
つまり、Standard American Diet(アメリカのスタンダードな食事)は、「SAD(悲しい)diet(食事)」だと。
今や、現在の日本人の食事こそ、悲しい食事だということです。
「健康ポイント」が貯まる野菜を食べて、健康になろう。
医療法人社団信証会 江田クリニック 院長 江田証
過敏性腸症候群の人は、低FODMAP食の野菜をとろう。