今回紹介するのは ヒストリエ
岩明均による漫画作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)において2003年から連載。
単行本は9巻が刊行。紀元前4世紀のギリシアやマケドニア王国・アケメネス朝ペルシアを舞台に、実在の人物を用いて古代オリエントを描いた作品。
2010年に第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞を[1]、2012年に第16回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。
最近では『寄生獣』で人気の出た作者でもある。
ストーリー
アテネの植民市でありながら、マケドニア王国の近くに存在するカルディアという町出身の少年エウメネスが主人公である。エウメネスは物心ついたころには、カルディアの名士の家の次男として育てられるが、そこに大人たちの様々な思惑が絡み、後のエウメネスの片鱗をのぞかせることとなった。
絵について
人物は、様々な人の顔が描かれている一方、現代人風の顔立ちとは異なり、そんなに整った顔立ちの人物は少ない。
物語に登場する様々な部族や勢力などを、特徴的に描くことで、分かりやすく表現している。
背景は、現代と違いあまり建物なども多くないことから、自然の描写が増えるが、比較的分かり易く描かれている。。
文字について
人間関係や、社会情勢、軍事情勢、政治的思想、恋愛関係など様々な情報が物語中に飛び交っているため、文字数は結構多い方になる。
歴史モノの宿命とも考えられる。
個人的には、
ストーリー :★★★★★
絵 :★★★★☆
読みやすさ :★★★★☆
ハマリ度 :★★★★★
歴史の醍醐味 :★★★★★
総合 :★★★★☆
こんな感じかな。
実話かどうかはともかく、実際に聞き覚えのある歴史上の人物や国名が登場するので、覚えにくい外国の名前の人物とかでも、そこそこ親近感を持って読んでいける。
文字の分量にも表れるように、様々な情報が盛り込まれているので、次の展開を予想させなず、期待を強くする。
話に、喜怒哀楽が多く含まれているので、ワンパターンになりにくいのも、面白くしている要素だと思う。
たまに休載をしているので、あまり漫画が進行していかないのが残念である。