体育館でワイワイやって事業の可否の判定をする人達 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 各省庁や独立行政法人などの既存の事業が、必要なものか否かを、判定する組織があるらしい。日本は、夜警国家ではない。中央政府の行う事業は、細分化し専門性が高く、かつ、肥大化している。てっきり、調査のスペシャリストが大勢集まって、日夜、実地調査を行い、膨大な資料を集め、情報の分析を行っているのだろうと、思っていた。

 その組織の名前は、行政刷新会議と言うらしい。調査部だとか審査部だとか、そういう名前を名乗らずに、まるで会議だけをしている組織であるかのような名前を、なぜか名乗っている。やはり、おかしい。

 「行政刷新会議の人たちが、体育館に集合しワイワイやって、事業の可否を判定していた」ことを、昨秋、報道によって知った。彼らは、いつ実地調査をしているのだろう。試験勉強をばっちりやっているのに、「何も勉強しなかった」と言い張る学生は、今も昔もいるようである。きっと、人知れず実地調査をし、膨大な資料を集め、汗を流しているのだろうけど、恥ずかしくて、そういうことを隠しているのだろう。

 あれだけの数の事業の判定を行ったのである。膨大なページ数の調査報告書があるはずである。人間は、全能の神ではない。詳細な調査報告もせず、事業の可否を判定するはずがないし、できるはずがない。だけど、どこを探しても、そういう調査報告書が見つからない。

 私は、狂っているのか。もしくは、夢を見ているのか。(きょうは、ちょっと趣向を変えた文章を書いてみました。)