*櫻葉夫婦番外編*マイガール 2 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。




「あ!嵐!」


ワイドショーで流れた新曲のMV

パパとママ、おーちゃんとにのちゃんと潤くんが黒い衣装を翻して踊ってる。



「わー!ママ、かっこいいー!」


家にいる時はママだけど、お仕事をしている時のママは本当にかっこ良くて困っちゃう。



「父さんの方がイケメてんだろ。あれ?そういえば父さんは?」


髪の毛をちゃんとセットして洗面所から戻ってきたお兄ちゃんが、ママからお弁当を受け取りながら言う。


「しょーちゃんは、取材があるってとっくに出かけました~。今日、俺も夕方まで仕事だから、留守番よろしくね?」


「じゃあ、夕飯は私が作ってあげる!ね、お兄ちゃんは何が食べたい?」


キッチンに使ったお皿を下げて、ママからお弁当を受け取った。



「俺、今日出かけるから飯いらねぇ」


「デートだったら、あんまり遅くまではダメだよ?ちゃんとお家まで送ってあげてね?」


「毎回同じこと言われなくても、わかってるっつーの」


お兄ちゃんは、またデートか……小さくため息をついて、お弁当をカバンにしまった。

いいもん。私は1人で家で嵐会するもん。

ファスナーにぶら下げた5色のチャームを指で弾いた。



「じゃあ、まりん。ちゃんと戸締りしてね?」


「もう、ママ!私だってもう子供じゃないんだから!戸締りくらい自分で確認するし!

   あ、お兄ちゃん待って!」


ドアが開く音が聞こえて、慌てて玄関に急ぐ。



2人とも気をつけてね。いってらっしゃい」


「「いってきまーす」」



ママに手を振って、お兄ちゃんと並んで駅に向かって歩き出した。



「お兄ちゃんと一緒に学校に行けるのも、あと少しかぁ……寂しくなるなぁ」


「なんだよ、急に」


「なんか急に寂しくなっちゃったんだもん」


……別にそんな遠くに行くわけじゃないんだし、週末には帰るよ」


……うん」


ずっと一緒だったのに、あと少しでお兄ちゃんは居なくなっちゃう。



「わ!やっべ!反対側電車きた!」


「え!うそ!」


「まりん、急げ!」


躊躇いもなく私の手を掴んで、お兄ちゃんが走り出す。

それが嬉しくて、ぎゅって力を入れて手を握り返した。