前のブログの記事で絵画教室に順調に通っているようなことを書いたばかりなのですが、その舌の根も乾かないうちに絵画教室を辞めることを決意しました。

 

昨日行ってきたのですが、以前からもそうだったのですが、最初から長くやっている5人の中に全く馴染めていません…。

 

もしかするとレッスンが終わった後もちょっと残ってみんなで話したりしているかもしれないのですが、私は早く帰るのでどうなのか分かりません。

 

レッスン中は先生が雑談とかするタイプではないので、普段はあまり会話はありません。

 

ところが、昨日は他の5人で盛り上がっていました。

 

この教室には私が入るちょっと前に別の先生がいて、その先生と生徒が連絡先を交換していて連絡を取り合っているようです。

 

その先生の話をずっとしている生徒さん達の話を傍で漏れ聞いていたら、なんだかものすごい孤独を感じました。

 

私はその前の先生とのコネクションもないし、今の先生の連絡もカルチャースクールを通じてしかできません。

 

家で絵の制作をする時は完全に一人なので、いつもはあまり孤独を感じないのですが、大勢の中で感じる孤独はとてつもないものだと痛感しました。

 

最初からこの5人と自分との溝は感じていましたが、先生の技術を習得するまでの間は我慢していました。

 

最初はみんなでモチーフを囲む形式だったのですが、私が別で猫(ルーカス)を描き始めたため、他の生徒さんとの交流がさらに希薄になってしまいました。

 

そして、先生のやり方も全然理解できません。

 

上手い。確かに上手いけれど、自分には真似できない。

 

真似すらできない技術を披露されても何も吸収できないという結論に達しました。

 

何をやってもダメ出しされるので、これもモチベーションが維持できない理由となりました。

 

昨日は残りの1時間半、どうしていいか分からず、ただ筆だけ動かして全く製作が捗らず、緘黙になってしまいました…。

 

でも、5カ月通ったことが全く役に立たなかった訳ではありません。

 

水彩画の基本を習ったので、自宅でモチーフを組んで描こうとすれば描けるようになりました。

 

長く続けられないのは残念かもしれないけれど、通って良かったです。

 

先生、さようなら。

 

きっともう二度と会うことはないでしょう。

 

先生を見ていていつも思い出すことがありました。

 

高校生の時、おそらく母の勧めだったと思いますが、カルチャースクールで絵を習っていました。

 

その先生が藝大卒の日本画家でした。

 

高校の時に美術コースではあったけれど、ほとんどの初心者の私の絵を何回か見て、

 

「君は美大に行かなきゃダメだ!」

 

と言って、他の生徒さんとは別にモチーフを組んで特訓をしてくれました。

 

結局、私はその時は美大ではない普通の大学に進学したので、先生もすごく残念そうにしていました。

 

その時の先生に教わったデッサンが、後々とても役に立ちました。

 

そんな懐の広い先生というものは、もうカルチャースクールのような場所ではいないのかもしれません。