バイク置き場で女性を見かけると声をかけずにいられない。
なんてったって数が少ない。
特に最近寒くなってきてから滅多に女性ライダーにお目にかからない。
たま~にいたって後ろに乗っているのがほとんど。
どうせ乗るなら自分で乗れよ、と心の中で毒づく。
で、このヤマハのSRVのそばに戻ってきたのが女性だったので嬉しくなってすぐナンパしに行きました。
このバイクなんて言うんですか?
「これはヤマハのSRVです。250CCツインのバイクです。良く走りますよ。」
おっとりとした感じで受け答えされているちょっと年上のライダーの女性。
そばに立つと私が見上げるぐらい背が高い。
あなたぐらいの身長があったら大型だって乗れるのでは?
うらやましくてつい聞いてしまう。
「大型も持ってましたけど、やっぱり軽くて扱いやすいのが1番。」
重量は145キロぐらいだそうです。バリオスより軽い。確かに取り回しとか楽そうです。
しかし跨ってみると足つきはそんなに良くない。この人なら楽々でしょうが、寸足らずの私ではちょっと怖い。
結構乗っていらっしゃる?
「免許取ってからは10年ほど。このバイクも3回エンジン乗せ変えました。」
へえ~。じゃあ走行距離も結構いってますか?
「メーター一回りしちゃったので取り替えて今30000キロ。トータル130000キロと言うところでしょうか。」
ええええ~!!!!!
涼しい顔しておっしゃる!
私が今まで聞いた中でも130000キロと言うのはダントツナンバーワンです。
そこへ連れの男性が戻ってきました。
ご夫婦かとおもいきや。
「私の師匠です。このバイクも譲ってもらったんです。」
お隣のバイクはJADEだそうです。かなりキャリアの長そうな熟年ライダー。長いこと走ってきた貫禄があります。
「こいつが欲しくてずっと探してたんだ。で、見つかったからそのバイクあげたんだ。」
気前いい~。
こっちは同じ250CCでも4気筒エンジンだそうです。
「乗ってるの何?バリオス?俺も乗ったことあるよ。」
きっと色々なバイクに乗ってきたんでしょうね。
「もう売ってないからね、こいつ。最終モデルのいい奴探すのに苦労したんだ。」
こちらも重量140キロあまりだそうです。軽い。
「やっぱり山道走るなら小さいバイクの方が良い。車検も無いしいじり甲斐がある。250CCは最高だよな!」
3人で軽量級バイクの良い所を褒めあったのでした。
かっこいい。長年連れ添った師匠と弟子みたいな二人。
性別が違っても、ライダー同士の付き合い、てできるんですよね、きっと。
私も師匠と仰いでいる人がいるんですが、
「俺は弟子は取らん。」
と言われているので事実上師匠でもそうは呼べないです。
でも、
「バイク乗る奴は弟子じゃない。みんな仲間だ。」
と言われているので仲間に入れてもらえてるんかな~、て思うとちょっと嬉しい。
できれば
「女だからしょうがない」
て思われないような走りができるようになりたいもんです。