あるライコランドに出かけた日。
ハーレーやニンジャばっかりだったこの日の駐車場に1台だけぽつんと止まっていたネイキッド。
エストレアに見た目が似通ったこの姿はもしや、と思い近寄ってみると。
あ、やっぱりWだ。エストレアに乗っていた頃はWを見るとお兄ちゃんだ~、て思ってましたっけ。
オーナーさんが店から出てくるのを待って写真を取らせてくださいとお願いしてみました。
「若干時間がないのですが・・・。」
と、言いながら話し出したら本当にこのバイクが好きみたいで色々教えてくださいました。
このバイクは?
「W650です。買って1年ぐらいです。」
W650はもう売ってないですよね?
「そうですね、800とかはあるのかな?」
年式がちょっとわかりませんでしたが、新しいバイクではありません。
このバイクに乗ると決めた理由は何でしたか?
「カワサキのバイクは故障が多いと聞きますが、その中でこのWは寿命が長いと聞きました。それでできれば長く乗りたいから、と程度のいいのを探したんです。」
走行距離は?
「今13000キロぐらいです。」
ツインエンジン。馬力はいかほど?
「57馬力と聞きましたが。」
ちょっとはっきりしませんが、乗っていてこれと言って不満は無いそうです。
この日も後ろにお一人乗っけていましたが、タンデムで静岡までツーリングに行くそうです。
さて、ご自慢ポイントを教えてください。
「最初からついていたんですが、大和のマフラーの音ですね。W650には1番合うんだそうですよ。この音が気に入って購入したようなものです。」
では早速ご拝聴。
実はノーマルのWの音を知らないのですが、これは低音が効いてツインのリズムがズンズンお腹に響く感じ。
「何乗ってるんですか?バリオス?友達が乗ってる!すごい回転数上げて乗るんでしょ?」
すっかりカワサキネイキッドで盛り上がってしまったのですが、時間が無いとおっしゃってたので残念ながらそこまでにしてお見送り。
去り際のエンジン音をさりげなく耳で追うと、やっぱりちょっと離れても低音の良く響くのがいつまでも聞こえました。
お互いもう消え行く運命のバイクです。
長く大切に乗り続けられるといいですね~。