厚生労働省の専門家会議は2018年1月15日、がんの放射線治療の一種「粒子線治療」について、前立腺がんと口やのどの中にできる「頭頸部(けいぶ)腫瘍(しゅよう)」に対し、公的医療保険の適用が妥当だと評価した。厚労相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」が月内にも、正式に認める見通し。

根拠は
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000191258.html

厚生労働省 中央社会保険医療協議会 総会(第384回) 議事次第
医療技術の評価について(医療技術評価分科会からの報告)
PDF 総-1-3参考1(PDF:1,012KB)

の中にある

既存の先進医療に関する検討結果について
先進医療会議において、平成 29 年6月 30 日時点で先進医療告示に掲げられている先進医療Aの 31 技術(暫定的に先進医療Aとして実施する技術を除く)及び総括報告書の報告を終えている先進医療Bの2技術(未承認の医薬品等の使用及び医薬品等の適応外使用を
伴わないものに限る)について、保険導入にかかる科学的根拠等を評価した。
今般、先進医療の評価について、最終的な検討結果を取りまとめたことから先進医療会議における評価結果を報告するものである。

1.十分な科学的根拠を有すると評価された先進医療技術(別紙1)
以下の9技術については、その有効性、効率性等に鑑み、十分な科学的根拠を有すると考える。
(1) 告示番号3:陽子線治療(※)
(2) 告示番号6:重粒子線治療(※)
(中略)
※:切除非適応の骨軟部腫瘍に対する陽子線治療、頭頸部悪性腫瘍(口腔・咽喉頭の扁平上皮がんを除く)に対する陽子線治療及び重粒子線治療については、既存 X 線治療と比較して十分な科学的根拠を有すると判断した。(下略)

一方
粒子線治療の取扱いについて
30-1-11 先-6-3によると
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190194.html
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000190192.pdf

切除非適応の骨軟部腫瘍については、陽子線治療の有効性が既存の X 線治療と比較して上回ること及び重粒子線と比較して同等性が見込まれることから、疾患の希少性を鑑み、十分な科学的根拠を有すると判断

とされており、平成30年4月からの保険収載の見通しとなっている。
https://dot.asahi.com/aera/2018020700057.html?page=2