大阪に、重粒子線の治療装置がありまして、大阪府では、利子補給とか、小児がん患者への補助をやっているようです。その前に、適用について現段階で整理しておきます。

まず、保険収載されている分。
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切除不能な骨軟部腫瘍(骨や筋肉、血管、皮下組織などの軟部に発生する腫瘍)、限局性前立腺がん、頭頸部のがんの一部は、公的医療保険が適用されます。
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これに該当すれば、3割負担で、高額療養費の制度を使うことが出来ますので、月間8万円とか程度で治療を受けることが出来ます。

次に、先進医療
--------------------------------------厚生労働省のページより抜粋
先進医療の各技術の概要
第2項先進医療 【先進医療A】 (29種類) 
○平成31年3月1日現在

5    重粒子線治療    肺・縦隔腫瘍、消化管腫瘍、肝胆膵腫瘍、泌尿器腫瘍、乳腺・婦人科腫瘍又は転移性腫瘍(いずれも根治的な治療法が可能なものに限る。)

第3項先進医療【先進医療B】(65種類) 
43    重粒子線治療    肝細胞がん(初発のものであって、肝切除術、肝移植術、エタノールの局所注入、マイクロ波凝固法又はラジオ波焼灼療法による治療が困難であり、かつChild―Pugh分類による点数が七点未満のものに限る。)

45    重粒子線治療     非小細胞肺がん(ステージがI期であって、肺の末梢に位置するものであり、かつ肺切除術が困難なものに限る。)

64    重粒子線治療     直腸がん(術後に再発したものであって、骨盤内に限局するものに限る。)
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これに合致すれば
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先進医療の費用は、照射回数に関わらず一連の治療で314万円となります。(例えば、照射回数が1回でも20回でも、314万円です。)
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ですし、民間の生命保険などで先進医療特約がついておれば、給付が受けられるでしょう。
また、借り入れて、大阪府から利子補給が受けられそうです。

最後に、自由診療

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自由診療による重粒子線治療の照射技術料に関しては314万円+消費税になります。
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これは、エビデンスも無ければ、どうなるかもまったく分からない状態でも自由診療で受けたいというコースになろうかと思います。料金はまったく同じ。消費税分だけ高いですか?生命保険の先進医療給付も受けられそうにありません。 でも、大阪府の利子補給は、受診が条件だけのようですので、いけるのかもしれません。


大阪重粒子線センター

厚生労働省:先進医療の概要について

大阪府:重粒子線がん治療に対する患者支援事業

 

大阪府:重粒子線治療費利子補給制度について