https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/report/201909/562252.html

ログインが必要ですが、重粒子線治療の「消化管近接」の離隔にスペーサ―を挿入するということが説明されています。

放射線治療全般に言えることですが、消化管に当たると、穴が開く(穿孔)の問題がありますので、消化管のがんや後腹膜内でも消化管に隣接している場合は治療が難しいことがあります。

血管を巻き込んでいないなど、外科的に取れるのであれば、取ればいいのですけれども、それが難しいので、放射線を施行したいけれども消化管との離隔が難しい。 で、そういう材料を埋め込むということであります。

開腹しての挿入離隔作業が必要ですけれども、臓器の摘出とかがない分、負担的には少しは少ないのでしょう。これが腹腔鏡などで出来るのであればより侵襲が少なくなります。

で、切除不能ですから、切除不能骨軟部腫瘍の重粒子線治療は保険適用となります。高額療養費の適用も受けることができれば少ない負担で施行可能です。

商品としては
放射線治療用吸収性組織スペーサー「ネスキープ®」アルフレッサ ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:島田
浩一)
神戸大学肝胆膵外科学分野教授の福本巧氏と同大医学部附属病院放射線腫瘍科教授の佐々木良平氏が開発をリードしてきた。