★10月16日★
寒くてガタガタ震えながら
体育館で行われた全校集会の後は、服装頭髪検査だった。
いつもの様に、男子が終わると女子が一列に並ぶ。
菊河先生「秋月、背伸びただろ」
私「うん。伸びたよ~」
他愛のない会話をしながら、頭髪検査。
担当は、頭髪に厳しい江本先生と
斉藤先生───
私の左隣に並んでいた女子が、次々に引っ掛かっる。
∑皆、あんなに黒いのに!?
私が染めているのは先生も知ってるだろうし
これは相当ヤバイと緊張した。
ふと、頭髪検査担当している先生を見失い
辺りを探すと、私の後方で相談し合っていた2人。
すんなり次に行かないという事は(((゜д゜;)))
先生の視線が痛い。
斉藤先生「…秋月、お前いじっただろ」
───先生の言葉に頭が真っ白になった。
まるで私の茶色い髪を、初めて知った様な言い方。
先生…
覚えていないの?
私「∑えぇ、そんな!あの、そのっ」
基本、嘘が付けない私は口ごもった。
私は先生にどうしても想い出して欲しくて
あの時 と同じ質問をぶつけた。
私「ちゃ、茶色い?」
斉藤先生「あー…ここら辺(左横)が茶色!」
想い出した様な口振りがない上に、私の髪も触ってはくれない。
先生との想い出を大切にしていたのは私だけだった。
きっと先生は、私と一緒に練習したあの日々 も
忘れている───
斉藤先生「俺の目は誤魔化せられない」
江本先生が私にチェックを入れ、私は前へ出た。
頭髪で引っ掛かるのは正直嬉しいけど←
暫くひとりでいないといけないのが心細く嫌だった><
そんな私に驚き顔で近付くとある先生。
岩原先生「秋月、引っ掛かったのか?」
私「うん><」
岩原先生「珍しいなー」
まさか、秋月が!?って顔してる先生の
その優しい口調が、傷心の私を癒してくれる様な気がした。
私「そ、そんなに茶色い?」
岩原先生「え?」
私「茶色い?」
岩原先生「うーん」「…先っぽの所茶色かなぁ?」
斉藤先生と違う所言われたし∑(-x-;)
一時的にスプレーで直すにしても
髪がベトベトになるから嫌だけど、背に腹はかえられない。
全校生徒の服装頭髪検査が終わると
引っ掛かった生徒だけ残され
(生徒指導)柏葉先生の話を聞き、直す期日を告げられ解散。
体育館から出た私は
廊下の窓から差し込む日差しを見つめ想う。
髪を染めるという校則に反する行為は間違っている。
でも、自分を主張する為の行為なら
それはきっと
間違ってはいない。
教室暖かかったぁ*^^*
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