☆2月26日☆




家庭学習期間が終われば、私達は卒業となる。


今日はその卒業式学年練習が行われる為、登校。




久しぶりの学校。


斉藤先生に会えるんじゃないかと、胸躍らせて歩く通学路。


降り積もる雪が容赦無く、私と友達Kの行く手をさえぎった。






やっとの思いで学校に着いたはいいが、完全遅刻。


既に、生徒玄関は閉められている様子だったので


仕方なしに職員玄関に向かい、歩くと


後ろから車の気配。




私「危なーい!」


私の声に、友達K共々道の端に避けると


車は荒々しく私達の横を通り過ぎた。


───斉藤先生




久しぶりに見た斉藤先生の横顔に私は───


ドクン






職員玄関のドアを開けると


入室許可書を持った後藤先生が待ち構えていた。




友達K「おそようございまーす(笑)」


私「おはようございます><;」


後藤先生「おはよう」


挨拶と共に入室許可証が手渡され


この場を離れようと、私達が歩き出したその時。




後ろから、ガチャッと職員玄関の開く音。


斉藤先生「おはようございます」


斉藤先生が後藤先生に挨拶する声が聞こえた。






生徒玄関で上靴に履き変えた私達は


そのまま近くの階段を上がり、教室に向かいたかったが


後藤先生が、目を光らせて監視しているので逃げれず(((゜д゜;)))


渋々職員室に立ち寄り、生徒指導の先生から


入室許可書に判を貰っている時に聞こえた、斉藤先生の声。




どんな雑音に紛れていても


斉藤先生の声だけは


鮮明に聞こえる───






これで遅刻時の手続きは終了。


後は、入室許可書を担任に渡すだけとなった。


今からならHRには間に合いそう…




ホッと安心して、職員室を出ると廊下で栩堂先生とバッタリ会い


友達Kが栩堂先生と話し始め


終わった頃には、HRも終わっていそうな時間;;




栩堂先生が職員室に入った事を確認した私は


友達Kに訊ねた。




私「…あの、HRは?」


友達K「∑あ!ごめん!!」


私「…いや、そうじゃなくて」


私「あの先生(栩堂先生)も何で止めないんだろう(`Δ´)」




まずは、HRを受けさせるのが先決。と思っていた私は


友達Kの話に乗った栩堂先生の行動が疑問だった。









教室では案の定


HRは既に終わり、LHRが始まろうとしていた。




担任「イメージトレーニングはしてるんだけど」


担任「極度の緊張状態になると思うので、(名前)間違えるかもしれないけど」


生徒以上に担任が、卒業式を前に異常な緊張を見せていたw









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