骨粗鬆症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。これは骨が新陳代謝する過程で、古い骨が多く取り除かれ、新しい骨が十分に作られない状態を指します。この病気は年を取ると特に女性に多く見られ、これは加齢とともに骨密度が自然と低下し、特に閉経後の女性はエストロゲンの減少により骨密度が急速に低下するためです。骨粗鬆症は進行が遅く、初期段階ではほとんど症状がありませんが、骨折しやすくなるため、重大な健康問題となります。早期の骨粗鬆症は特に症状がないことが多く、病状が進行するまで気づかないことが多いです。しかし、骨粗鬆症が進行すると以下のような症状が現れることがあります:


1. 背痛: これは骨折や圧迫骨折が原因で起こることがあります。圧迫骨折は、骨が弱くなっているために自体重だけで骨が壊れてしまう状態を指します。

2. 身長の低下: 背骨の骨折が重なると、背骨が縮むことで全身の身長が低下します。

3. 姿勢の変化: 骨折が重なると背骨が前に曲がってしまい、背中が丸くなることがあります。これは「猫背」や「縮こまった」姿勢と表現されることがあります。

4. 骨折しやすくなる: 骨粗鬆症では骨が弱くなるため、転倒や少しの衝撃でも骨折を起こしやすくなります。

これらの症状が現れた場合、骨密度を測定する検査を受け、骨粗鬆症の可能性を評価することが重要です。また、骨折のリスクを減らすためには、カルシウムとビタミンDの摂取、適度な運動、骨粗鬆症の薬の服用などが推奨されます。

 10年程前ですが、独居の小綺麗な患者様、背中の痛みでレントゲン撮ったら骨粗鬆症で腰痛の圧迫骨折しておりそのままお伝えしたら、数日後に自死されました。痛みは強くコントロールできないようです。