滋賀県近江八幡市内50カ所以上で営まれている伝統の火祭り「松明(たいまつ)祭り」の魅力を凝縮した観光イベント「みんなで創る近江八幡松明祭り」が11月3日、近江八幡市北之庄町のウェルサンピア滋賀跡地で開かれる。形が個性的な巨大たいまつ13基を特別に製作して一堂に集め、夕方に燃やす。

 松明祭りは近江八幡市内各地で毎春行われる。日牟禮(ひむれ)八幡宮の「八幡まつり」が有名だが、それ以外にも市内50カ所以上で神社や集落ごとに大小の松明祭りが営まれており、ヨシとナタネがらで作った200基を超えるたいまつが燃やされる。

 たいまつは地域ごとに大きさ、形が違う。上部に笠が付いているような「笠松明」や、とっくり形のたいまつ、すそが円形に広がっている「大松明」などがある。地元の人々が製作するが、担い手の高齢化が進んでいる。

 イベントは祭りの魅力を伝え、次世代に継承する力にしようと、近江八幡商工会議所内の団体「まちづくり近江八幡」が企画した。

 イベントでは、高さが最大で8メートルのたいまつ13基を10月28日に会場で製作し、1週間展示する。当日の11月3日は正午から和太鼓やヨシ笛の演奏会を行い、午後5時にたいまつに火をつける。弁当やうどんの販売もある。

 入場無料。駐車場200台。


■日時
2012年11月3日(土・祝) 12:00~18:00

■場所
近江八幡市北之庄町地先の特設会場(ウエルサンピア滋賀跡地)
※会場前が「ラリー日本2012」のスタンプポイント予定。

■内容
・松明の展示と点火
松明の形状、形式のよって分類される約10基の松明を地域の協力を募り製作し、1週間前より会場に展示。
当日には地域の指導者のもとで滋賀県立大学の学生等が松明を製作する。
これらの松明は17:00~点火される。

・お祭り広場
商工会議所をはじめ、各団体が地元産品や食品の販売を行う。
ステージでは近江兄弟社高校吹奏楽部の演奏、北里保育園児の発表、ひむれ太鼓太鼓、よし笛、踊りなどの催しを開催。
展示ブースではミニ松明や写真パネルの展示を行う。

<企画展示>
松明の製作過程
奉火等の写真パネルの展示
ミニ松明や祭りのオブジェの展示
松明祭りのビデオ放映

◇期間
2012年10月13日(土)~11月2日(金)
2013年1月5日(土)~2月3日(日)

◇会場
かわらミュージアム 企画展示室
(滋賀県近江八幡市多賀町738-2)



■主催
まちづくり近江八幡(近江八幡商工会議所内)
みんなで創る近江八幡松明祭り実行委員会

■後援
近江八幡市
近江八幡市教育委員会
Z TV

●お問い合わせ
まちづくり近江八幡(近江八幡商工会議所内)
 (平日のみ受付)