出典:映画.com

 

「アフロ田中」の時からひそかに気になって映画を見てきた松居大悟監督。

その後ドラマ「バイプレイヤーズ」の監督もされ、着実にキャリアを積んでこられました。

 

前作「くれなずめ」は、男同士の友情を描いてグッと来たんですが(監督の経験がベースらしい)今回は男女の恋のお話。

しかも時系列を逆に…別れてから付き合うまでを、男性の誕生日前後を軸に数年間を逆行して描くという話で。最初はピンとこなかったですが、後になればなるほどじ~んと来て…最後には泣いてしまいました。

ってかニューヨークの屋敷さんは思いのほか重要な役を演じており、GJでした!

あまり言っちゃうとつまんなくなっちゃうと思うんだけど、主演の二人だけでなく、その周辺の人達にも惜しみなく愛情が注がれている素晴らしい作品でした。

またウィノナ・ライダーやジーナ・ローランズが出ている「ナイト・オン・ザ・プラネット」にインスパイアされた作品だそうで。この辺も要注目であります。

 

しかし松居監督ってホントに何気ない会話を上手に見せるというか、私たち観客もすぐそばにいるかのようにビビッドに描いてくれるの、毎回(くれなずめもそう)うまいんだなぁ。

 

だから「恋人までの距離(ディスタンス)」とかも会話劇だと私は思っていますので、ああいう映画がお好きな方には超おすすめします!

 

池松君も伊藤さんも本当にいい役者だ!素晴らしいよ。カップルのちょっとした会話・空気感、微笑ましく見ちゃいました。

二人に会いに再び劇場に行ってしまうかも。またバーのマスターに國村隼さん、亡き妻を思い続けて月命日にベンチに座り続ける男に永瀬正敏さん、その辺もこう…私の好きな役者さんが勢ぞろいでいい感じなんだよねぇ。