今日のルソーのプレゼン。レジュメも報告も、我ながらある程度良いものが出来たと自己評価をしながら。夕食を作っていると、TVで茂木さんがまたしても興味深いことを言っている。昨日に引き続いてまた茂木さんかという感は否めないが、彼の言うことが全くもって面白いのだからなんとも致し方無い。




彼によると、「『ひらめき』というのは、外からの情報を遮断したところで生まれる」そうだ。これを聞いて、なるほど確かにと至極納得した。というのも、まさに昨日、私がルソーの論考についてもやもやとしていた頭をすっきり整理できたのは、「自転車に乗っている」という、外からの情報が、特に言語という情報が全く入ってこない状況下であったからである。




それともう一つ。脳科学的には、「プレッシャーを克服するには、①笑いと②決まりごとが大事」だそうだ。笑いの効用は、私たちが思っているほど小さいものではなく、口角を上げて人工的に笑うだけでもきちんとした効果がでるというのだから面白い。個人的には、笑わない日の方が少ないという、どちらかと言えば悲観的というよりは楽観的な性格に生まれついているように思われるので、この笑いの効用については私自身もある程度享受してきているのだとは思う。しかしながら、今日のように思いもがけず緊張してしまうこともある(後述)ので、この方法をさっそく実践していきたいと思う今日この次第である。


また、②決まりごとというのは、特に体を動かすことであるそうだ。その決まりごとを実行することで、無意識のうちに集中モードへと切り替わってリラックスし、そのことによってプレッシャーを感じなくなるそうだ。普通は、脳によって体をコントロールするのが脳と体との関わりの常なのだが、このように、体を動かして脳をコントロールするという逆のプロセスも行うことが出来るのだと茂木は言う。




そして茂木さん。最後にまた、科学者らしからぬ、人間くさい、ぐっとくることを言う。まぁでも、だから、私はこの人が好きなのだ。


「私はね、今日100人のプロフェッショナルの方々の脳を見てきてね、やっぱり思いましたよ。それはね、人の脳というのはですね、人ですから、やはりそれぞれ個性がある。個性があるんですけどもね、しかし一方で、共通する部分も少なからずある。今日の一つの話題であった『やる気』について言いますとね、やる気を出す方法・メカニズムというのはね、大体の人に共通しているんですよね。共通しているところがあるからこそ、人間は互いに分かり合える。しかしですね、そのやる気をどこに感じるか、そのやる気をどこに生かすかというのは人によって違っている。この、人間の脳にある共通と個性という、その両方の部分を、私はあらためて大事にしていきたいな、と思いましたね。ですから、明日からまた、私は私のやる気を感じることを精一杯やる。皆さんは皆さんで、ご自分の夢ややる気を感じることに思いっきり力を注ぐ。それでいいんだと思いますね。」