暑い日・暑い時間帯に作業しない。
カーフィルムを貼ろうと思うのは大抵の場合、夏の暑い季節だと思いますが、暑い季節にフィルムを貼るのはなかなか難しいのです。なぜかというとフィルムに 吹き付けた水やガラスに吹き付けた水があっという間に乾いてしまうからです。どうしても暑い時期に貼る場合は、日差しが弱い時間帯や日陰、曇った日などに 作業することをお勧めします。風は大敵!
外で作業する場合に限るのですが、風は大敵です!風が強い日は型取りなんてまともにできたもんじゃありません。なんとか型取りを済ませて貼り付けまで進んだとしても、フィルムが折れたりゴミが入りまくったりと良いことは全くありません。フィルムを無駄にすることを考えると、強風の日の作業は控えた方が良いと思います。
服装に注意。
毛羽だった服などで作業をすると、フィルム内にゴミが入りやすくなります。作業するときは、できるだけポリエステルなどの服で作業するのが良いでしょう。
洗剤水だからフィルムが貼れる。
フィルムの接着面に水道水を吹き付けると、小さな水玉がたくさんできます。この状態では、貼り付けた時にフィルムがガラスに引っ付いてしまい、全く貼ることができません。そこで界面活性剤の入った洗剤を水に入れることで、水玉がフィルムやガラスにべったり延びるようになります。この状態でフィルムを貼れば、水の上をフィルムが滑るのでうまく貼ることができるんですね。水の中に入れる洗剤の量ですが、水に対して3~5%程度、暑い場合はやや多くしてみるのも良いでしょう。
フィルムの気持ちになってみる。
なにを訳のわからんことを・・・と思ってしまうかもしれませんが、フィルム貼りをするとき、フィルムを赤ちゃんだと思って優しく扱うことで仕上がりが大きく変わります。フィルムを丁寧に扱うことで傷や折れ目が付きにくくなります。水抜きをする際に柄付きヘラやプラヘラを丁寧に使うことで破れたりしわになったりもしにくくなります。洗っていない手でフィルムを触るのではなくて、ホコリをしっかり落としてからフィルムを持つと、フィルム内に入るホコリは激減しますし、カットする時、慎重にカットすれば仕上がりに大きな差が出てきます。冗談のような話ですが、 だまされたと思って一度試して見て下さい。
水はたっぷり使う。
フィルムを貼る時に使う洗剤水。フィルムを貼るときは、内張や内装品などにかからないように注意しながら、フィルム・ガラスにたっぷり吹き付けましょう。フィルムやガラスの一部分に水が掛かっていないと、その場所だけ貼り付けた瞬間にフィルムが固着してしまい、フィルムの位置合わせや水抜き作業に大きな影響が出てしまいます。ガラスとフィルムにはたっぷり水を吹き付ける。忘れないようにして下さい。
フィルムは両端の隅をつまむように持つ。
貼り付けページにも持ち方を書いていますが、フィルムを持つときは両端の隅を指でつまんで軽く持つようにしましょう。透明セロファンをはがした直後にフィルム接着面にしっかり水を吹き付けておけば接着面同士が引っ付く心配もありません。
フィルムをガラスに貼り付けるコツ。
ガラスにフィルムを貼り付ける際、フィルムをガラスに貼り付けた直後にプラヘラで1~2ヶ所フィルム上部の水を抜いてフィルムを仮止めしましょう。うまく仮止めできたら、フィルムが動くことはないので、次の作業に取りかかることができます。プラヘラでの水抜きが甘いとフィルムがずれ落ちるので注意して下さい。
フィルム内の水抜きは中心から外側へ。
外側から内側へ水抜きをすると、内側に水が残ったまま貼り付いてしまって、中心に水が残ってしまいます。中心から外側へ水や気泡が残らないように水抜きするようにしましょう。
下図はフィルムをガラスに貼り付けた直後、まだ水抜きをしていない状態のイメージです。まだ水が残っている部分や気泡が入ってる部分は白いまだら模様になります。この水や気泡の抜き方を矢印と番号で示してみました。基本は「中心から外側へ水・気泡に対してヘラを垂直に当てる」です。縦に延びているしわをプラヘラで下から上に押し上げると、フィルムに折り目が付いてしまいます。横に延びている場合も右から左・左から右では折り目が付きがちです。縦に延びている場合は左右から、横に延びている場合は上下から水抜きするようにしましょう。